ジャーナリストの大谷昭宏氏(75)が24日、朝日放送「キャスト」に出演。「桜を見る会」にまつわる一連の疑惑で東京地検特捜部が政治資金規正法違反(不記載)容疑などで告発されていた安倍晋三前首相を不起訴処分とした問題について言及した。
大谷氏は「『なんだ不起訴だったのか』『秘書は略式起訴で罰金』『こんなことでいいのかな?』ってみんな思うと思うんですけど、実はよく見ると検察があちこちにバシャーンとひっかかる罠を仕掛けてる」とずばり。「非常に巧妙な検察側のやり方。非常に将来的には楽しみな事件だと思う」と分析した。
同氏はこの日、東京高検の黒川弘務元検事長が賭けマージャンをしていた問題で、黒川氏を不起訴(起訴猶予)とした東京地検の処分に対し、検察審査会が「起訴相当」と議決したとされるニュースが駆け巡ったことに着目。
「偶然かどうかこれにぶつけてきてる」とし、「一国の総理が不起訴になった時に、たかだかと言ったら失礼ですが、賭けマージャンをやった検事総長候補が起訴されるかもしれませんよという状況になってる。不記載というのは懲役3年以下ないしは罰金50万円。単純賭博は50万円以下の罰金ですよ。一国の総理それでもいいのか、というのまでぶつけてきてると。その結果を今日リークしたとすれば、いろんな罠を仕掛けたなという感じがします」と意味深にコメントした。
安倍氏の不起訴について、申し立てがあれば今後、検察審査会が妥当性を審査する可能性がある。