ナショナルズがパイレーツから昨季37本塁打のベルを獲得!

正一塁手が不在となっていたナショナルズは日本時間12月25日、パイレーツからジョシュ・ベルを獲得するトレードを成立させ、その穴を見事に埋めた。パイレーツへ移籍するのは「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団3位にランクインしていたウィル・クロウと同6位のエディ・ジェアンの2投手。フアン・ソトの援護砲となるスラッガーの獲得を目指していたマイク・リゾーGMは「ジョシュ・ベルのような素晴らしい選手をチームに加えることができて嬉しい」とトレード成立を喜んだ。

現在28歳のベルはメジャー5年目の今季こそ57試合に出場して打率.226、8本塁打、22打点、OPS.669と不振を極めたものの、昨季は143試合に出場して打率.277、37本塁打、116打点、OPS.936という自己最高の成績をマーク。打点はリーグ6位、二塁打(37)は同8位、本塁打と長打率(.569)は同9位、OPSは同10位にランクインし、オールスター・ゲームにも初選出された。リゾーは「彼は両打席からのパワーを打線に加えてくれる。クラブハウスやコミュニティにとっても彼の加入は素晴らしいものとなるだろう」と期待を寄せる。

ナショナルズは今オフ、ハウィー・ケンドリックが現役引退を発表し、アズドゥルバル・カブレラ、エリック・テームズ、ライアン・ジマーマンの3人はフリーエージェントに。正一塁手が不在となり、今季全休したジマーマンと再契約する可能性が取り沙汰されていた。メジャー15年間をナショナルズ一筋で過ごしてきたジマーマンだが、ベルを獲得したことにより、ナショナルズが再契約に動く可能性は低くなったと言えそうだ。

パイレーツへ移籍するクロウは26歳の右腕で、2017年ドラフト2巡目指名でナショナルズに入団。今季メジャーデビューし、3試合に先発して0勝2敗、防御率11.88に終わった。一方、ジェアンはドミニカ共和国出身の19歳の右腕で、昨季はマイナーのルーキー級とA-級でプレーしていた。ベルの保有可能期間は残り2年だが、今季不振だったこともあり、パイレーツはそれほど大きな対価を得ることはできなかった。

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