冬休みもコロナ対策を リモートで終業式 長崎県内小中学校

窓を開け、リモートでの終業式で校長の話を聞く児童=長崎市立西城山小

 県内多くの公立小中学校で24日、2学期の終業式があった。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、学校側は感染防止策を講じながら式を実施し、児童生徒に冬休みの過ごし方について注意を呼び掛けた。
 長崎市立西城山小(渕上卓也校長、364人)は、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で校長室と各教室をつないだ。渕上校長は「待」と「進」の漢字を示しながら「コロナの影響で待つことが多かった中、みんなで協力して一歩ずつ前に進んで来た」と振り返った。冬休み中の感染対策を呼び掛け「戦う相手はウイルスで、感染した人じゃないことを忘れないで」と結んだ。
 教室では児童がモニター越しに耳を傾けた。児童は新年を前に教室や廊下などをきれいに大掃除。担任教諭から通知表を受け取り、笑顔を見せた。2年の丸岡陽奈さん(8)は「イベントが中止になって残念だったけど、3学期はコロナがなくなって楽しく勉強できたらいいな」と話した。
 西海市立西海小(松田伊知郎校長、99人)もリモート開催。2学期から全校集会をズームや校内放送に切り替えている。児童代表として3年の松山芽生さん(9)は「3学期は習字と長縄を頑張りたい」とあいさつした。多くの小中学校では来年1月8日に3学期の始業式がある。

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