春風亭一花さん優勝、女性初 さがみはら若手落語家選手権

幽霊をめぐって町人が大騒ぎする「お菊の皿」をのびのびと演じて優勝した春風亭一花さん=杜のホールはしもと

 二つ目の若手落語家がその芸を競う「第19回さがみはら若手落語家選手権」が23日、杜のホールはしもと(相模原市緑区)で開催された。1月から2月にかけて行われた予選会を勝ち抜いた5人が出場。古今亭志ん吉さん、三遊亭伊織さん、春風亭一花(いちはな)さん、柳家吉緑さん、入舟辰乃助さんがそれぞれの持ち味を存分に生かした落語を披露した。212人の観客による投票の結果、春風亭一花さんが優勝した。同選手権で女性が優勝したのは初めて。

 「NHK新人落語大賞」「北とぴあ若手落語家競演会」に並ぶ、若手落語家を対象とした三大大会のうちの一つ。毎年3月に本戦が行われていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で12月の開催となった。

 優勝した一花さんは「こういった大会で女性落語家が優勝したことはないので、今回も優勝は無理だと思っていた。とても驚いているがうれしい。師匠や兄弟子、支えてくれた人たちに報告したい」と喜びを語った。

 次回の同選手権は来年1~3月にかけて開催予定。

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