「ぜいたくな冬の味覚」 ナマコ、ニンジン、ミカン生産者ら 大村の特産品PR

「琴俵」の名称でブランド化を図っている大村湾のナマコ

 大村湾特産のナマコや大村発祥の「黒田五寸人参」に携わる地元の漁協関係者や生産者らがこのほど、長崎県大村市の園田裕史市長を訪ね、大村の冬の味覚をPRした。
 波が穏やかで塩分濃度が低い大村湾で育ったナマコは身が柔らかく、甘みがあるのが特徴。県内や福岡に出荷されるほか、東京の有名日本料理店でも使われており、本年度からは「琴俵」の名称でブランド化を図っている。市漁協の松尾貢組合長が市役所を訪れ、「ナマコを食べて正月を迎えてほしい」とPRした。
 黒田五寸人参は果肉の柔らかさや甘さが特徴で、地元のスーパーや京都などに流通している。JAながさき県央人参部会中部支部の福田良一支部長らは、ニンジンと共に県央地区産の温州ミカン「はなまる物語」を園田市長に贈った。
 園田市長は「ナマコは柔らかさや食感が絶品で、ニンジンは砂糖入りかと思うくらい甘い。このぜいたくな味覚を全国に発信していきたい」と話した。

黒田五寸人参とミカンをPRする生産者=大村市役所

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