日本ラグビー協会は25日、7人制女子代表のヘッドコーチ(HC)に元日本代表で男子7人制コーチを務めたハレ・マキリ氏(42)が就任することを発表した。これまで指揮を執っていた稲田仁氏(37)はパフォーマンスマネジャーとしてチームのサポートに回る。
この日、オンラインに出席した7人制強化委員長の本城和彦氏は、チームの現状について「現在の立ち位置が(東京五輪の)メダル争いの土俵に上がれているかというと、そこにはもう一歩達していない。そのたにフィットネス、フィジカル、スキル、マインドセットのスタンダードをもう一段高めていかないといけない」と説明。そこで男子7人制コーチの経験を持つマキリ氏に白羽の矢が立った。
五輪開幕7か月前の〝交代劇〟に本城氏は「最後のタイミング」とした上で「コロナ禍でのチーム状況を最優先して決めた。活動中にHCを交代すると合宿自体がどういう方向に動くのかリスクがある。一旦、年内の活動を終えて、今が最適だと判断した」と語った。
一方、マキリ氏は「この機会を与えられてエキサイティングな気持ち。責任な期待の大きさを十分に理解して、日本全体がこのチームに期待をかけてくれていると思っているので、受けた以上、精いっぱいの努力で成功に導きたい」と意気込んだ。チームには来月8日に合流する。