ホテル精養軒新本館オープン 地域の交流場所に

 川崎市中原区の武蔵小杉駅近くにある「ホテル精養軒」の新本館が、このほどグランドオープンした。従来より広くなった客室41室や、300平方メートルの大宴会場などが備えられている。

 市内でも老舗の同ホテルは1948年創業。本館の老朽化や耐震不足のため、新たに建て替えた。大宴会場「飛翔」は立食350人、着席240人が利用でき、2分割も可能。隣のバンケット館と合わせると、一度に100人以上が利用できる大宴会場は計三つとなった。

 客室フロアは3〜5階で、52平方メートルのスイートルームは最大5人宿泊できる。以前は18平方メートルからのビジネスタイプの部屋もあったが、新本館では全室を26平方メートル以上に広げた。アネックス館と合わせて計67室、最大約170人が宿泊できる。1階には100人着席可能で、個室2室を備えたレストランラウンジもつくられた。

 同ホテルの萩原ひとみ社長は「館内の壁紙や床、客室の家具など細部にもこだわった。市内に宴会場があるホテルは少ないので、地域のさまざまな関係の人々がゆっくり交流できる場所になれば」と話している。

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