1棟まるごとクラブインターコンチネンタル、石垣島で極上ホテルステイ

リゾートホテルといえば高級感も大切な要素ですが、沖縄・石垣島で知られたインターナショナルブランドホテルで新たな棟が誕生、ホテル通の間で密かに話題になっています。ホテル評論家が出向いた印象的なホテルをレポートする本連載、今回は「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」の新たなサービスをレポートします。


専用フロアではない“専用棟”

ホテル上級者にとってクラブフロア、エグゼクティブフロアは馴染み深いかもしれません。チェックイン手続きからはじまり一般のゲストとは一線を画すサービスの提供が受けられます。中でもラウンジサービスは魅力的。スイーツが愉しめるアフタヌーンティーからシャンパンやオードブルで夜のひとときを過ごせるできるカクテルアワー、ゆったりした空間で朝食を満喫できるなど、宿泊料金に含まれていることもありある種お得感があるともいえるでしょう。

“フロア”と書きましたが、一般のこうしたホテルでは特定のハイフロアで専用フロアが設けられていることがほとんど。ところが、2020年7月に誕生したANAインターコンチネンタル石垣リゾートのクラブインターコンチネンタルは“1棟まるごとクラブインターコンチネンタル”。棟へのアクセス権が専用キーなので、建物にいるゲストは全てクラブインターコンチネンタルのゲストです。

すなわちラグジュアリー感満点のクラブラウンジもいい意味で特別感がない=滞在全般にラグジュアリー訴求しており、シームレスでストレスフリーもテーマ。さらに、クラブインターコンチネンタル プールなども設けられ、クラブインターコンチネンタルのゲストだけがアクセスできる特別感に溢れた専用施設が併設されています。

豚汁に唸ったラウンジ朝食

クラブラウンジで味わう石垣島ならではのローカル食材をふんだんに盛り込んだ朝食も魅力。たっぷりの野菜やフルーツが嬉しいプリフィックススタイルにして、メインは様々にセレクトできます。

和食はおにぎりと豚汁のセット。特にデカい器にたっぷりと盛られた豚汁は満足度抜群、和食派にも垂涎のラウンジ朝食です。

五感でステイするホテル

ホテルにとって五感は大切。視覚:インテリア、触覚:リネン類、聴覚:BGMや自然の音、味覚:グルメとイメージできる中で、嗅覚は難しいということは評論家になって以来講演などでも一貫して伝えてきました。好みが分かれる上にピンポイントが難しいという点もあります。こちらでは、チェックイン時に“石鹸ソムリエ”がセレクトしたソープバーが目の前でカットされ渡されるアメニティギフトをはじめ、HARNNのアメニティなどリゾートらしい香りへの様々なトライがみられます。

ゲスト目線を押さえた客室

客室はブルーとホワイトの色彩で統一されており、石垣島の海と白い砂浜をイメージ。当然のようにバルコニー付きオーシャンビュー(プレミアムガーデンルーム5室を除く)。

分かりやすいスイッチ表示やテーブルの高さとソファのバランスなどポイントポイントでゲスト目線と使い勝手の良さを押さえています。

繊細さも感じるグリル料理

夜はホテルご自慢のダイニング「SALTIDA」も一興。石垣島の大地と海の恵みをグリルで味わう醍醐味感じるビストロです。水揚げ鮮魚のグリルや看板メニューのTボーンステーキウッドファイヤーグリルに唸りますが、アカマチのカルパッチョといった鮮魚の仕立ても抜群。

アカマチとはハマダイのことで沖縄では3大高級魚のひとつとされます。大畑総料理長の豪快なイメージはまさにグリル料理と重なりますが、実に繊細な感性に裏付けされた逸品揃いです。


ANAインターコンチネンタル石垣リゾートの新たなクラブインターコンチネンタル、いかがだったでしょうか。今回の取材は天気に恵まれませんでしたが、天気で表情や印象を大きく変えるのがまたリゾートホテル。太陽に煌めくエメラルドグリーンの海、鮮やかな色彩のサンセット、澄みきった夜空の満天の星を想像してしまうリゾートホテルステイでした。

※新型コロナウイルスの感染状況により自治体ごとに往来の自粛を要請しているケースもあり、GoToトラベルキャンペーンについては全国で一時停止となりました。利用に際しては、施設や各自治体や施設等のホームページなどで最新情報を確認いただき、出向く際には感染予防対策と共に新しい旅のエチケットを守って行動しましょう。

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