コロナ禍で赤字のJ2東京V 現体制総退陣&新体制発表 経営再建へ

東京Vは経営再建へ動き出した

J2東京Vが25日に臨時取締役会を開催し、羽生英之社長(56)ら全役員の辞任と中村考昭新社長(48)らが就任した新体制を発表した。

羽生社長と取締役の吉田昌弘氏、斉藤浩史氏が辞任し、中村社長のほか社長代行に森本譲二氏、取締役に石倉壱彦氏の就任が決まった。

中村氏は東京Vの主力スポンサーであるスポーツ用品大手「ゼビオ」の副社長で、グループ企業クロススポーツマーケティング社の社長を務めている。ゼビオ社はこの日、東京Vを連結子会社としたことを発表しており、同社主導によってクラブの経営再建を図ることになりそうだ。

なお、東京Vの発表では「辞任にあたり、上記3名からは弊クラブの信用や評価を毀損する行為を辞任以降行わないことの宣誓を頂いております」と注釈が付けられた。

東京Vを巡っては新型コロナ禍の影響もあって多額の赤字が見込まれており、経営問題に発展していた。現経営陣が退陣し、ゼビオグループの新体制の下で再出発する形で、ひとまず決着した形だ。

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