山本美月主演「あと3回、君に会える」文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門優秀賞を受賞。「この時代だからこそ、見ていただきたい」

関西テレビと動画配信サービス・U-NEXTがタッグを組んで制作し、今年3月に放送したスペシャルドラマ「U-NEXT presents あと3回、君に会える」が、令和2年度(第75回)文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門優秀賞を受賞。今回の受賞を受け、主人公・玉木楓を演じた山本美月と、楓の恋の相手・道林征史郎を演じた眞栄田郷敦が喜びのコメントを寄せた。

今回の受賞にあたって「普段意識せずに過ごしていても、家族や知人との別れは突然訪れることがある。もし、一生涯にあと何回会えると前もって分かっていれば、その人との時間をどのように過ごすか。会える回数が背中に浮かび上がるとの設定はSF的だが、登場人物の心情変化を丁寧に描くことで、人と人の出会いの意味を考えさせられるドラマだった」と評された本作は、小さな映像制作会社に勤める主人公・楓と、イケメンシェフで有名なキッチンカーの短期アルバイトとして働く謎めいた男性・征史郎とのラブストーリー。シェフの密着取材中に征史郎と出会った楓が「大切な人との時間の尊さ」というテーマを軸に繰り広げていく、淡く切ない恋愛物語だ。

楓目線の物語である本作の放送直後に、征史郎目線で描かれたもう一つのドラマ「U-NEXT presents 君と会えた10(じゅう)+(と)3回」がU-NEXTで独占配信され、地上波×配信の組み合わせで、一つの物語を視点を切り替えて描くことによって、ストーリーをより立体的に捉えることができる新たな取り組みとしても、話題となった。

山本は「このたびは、すてきな賞をいただき、本当にありがとうございます。自分が主演させていただいた作品が賞を取る経験は初めてなので、とてもうれしいです」と主演作初の受賞に、喜びの声を上げた。続けて「自分にとっての大切な存在を、よりいとおしく思えるこのドラマを、この時代だからこそ、見ていただきたいです」と視聴者にメッセージを寄せた。

眞栄田も「監督をはじめ全員がすごくこだわりを持って撮影に臨んでいたので、本当にうれしいです。自分自身も、もっともっと精進しようと感じました」と、受賞を喜びつつ決意を新たにしたようだった。また、「『あと3回、君に会える』は、家族、友人、恋人、知り合い、初対面の人、通りすがりの人など、そんな、いろんな人と何気なく過ごす時間や日々について、すごく考えさせられる作品です。まだ見られていない方も、もう見てくださった方も、“あと3回”見てほしいです」と話し、作品をアピールした。

今回の受賞を記念し、1週間限定でカンテレドーガ、TVer、GYAO!での、無料配信が決定している。

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