紀平梨花SP首位! 片手側転もクリア「感覚が良ければ」4回転サルコー挑戦へ フィギュア全日本

紀平梨花

フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)は25日、女子ショートプログラム(SP)が行われ、昨年覇者の紀平梨花(18=トヨタ自動車)が79・34点をマークして首位に立った。

黒と赤の新衣装でリンクに登場。今季初となる冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を華麗に決め、続くフリップ―トーループの3回転連続ジャンプも着氷させた。

演技を終えると「かなり試合の間が空いたので、自分でもホントにいろんなことを考えて…ちょっとドキドキしたけど、すごくいい演技ができたと思います」と笑顔を見せた。ただ、点数に関しては「80点は超えたいと思っていたので残念」と言いつつも「まずまずの点数を出していただいた。そこは満足いっています」と話した。

今回の注目ポイントでもある「片手側転」も難なくクリア。練習を始めた当初は「氷はツルツルなので苦戦して、何回かコケたりして危なかった」というが、幼少期から逆立ちのトレーニングをしていた天性の運動神経ですぐに上達。「幼稚園のころからのいろんな運動は生きているんじゃないかと思います」と笑った。
フリー(27日)は4回転サルコーに期待が懸かる。コロナ禍のスイス合宿では、筋肉痛にすら「慣れた」というほど徹底的に筋トレで太ももを鍛え抜いた。

「4回転のためにトレーニングもたくさんを積んてきました。その成果が出ればいいなと思う。明日(26日)の練習で調整し、感覚が良ければ挑戦したいと思っています」

その笑顔の下には強い決意がみなぎっている。

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