中日の福谷浩司投手(29)が今季中から取り組んでいる〝情報ブロック〟を継続することを明かした。
8年目の今季は先発転向2年目でついに覚醒。開幕こそ出遅れたが、7月下旬に一軍昇格を果たすと、ローテーションの一角を担って14試合に登板し、11勝のエース・大野雄に次ぐ8勝(2敗)を挙げ、防御率も2・64と好成績を残した。来季へ向けて「来年もケガなくというのが一番の目標。そして1年間一軍にいられたらいい。これ以上伸ばすより、今できることに集中したい」と意気込んでいる。
シーズン中には「いいか、悪いか分からないけど(スマホの)ニュースアプリを削除しました」と登板日にベストを尽くすため、あらゆる〝雑音〟をシャットアウト。これが奏功したようで、今オフも来季も引き続き情報の遮断に取り組むという。
今季はテレビだけでなく、新聞の成績欄もほとんど見ることがなかったそうで「もともとそんなにテレビを見るタイプでもないし、申し訳ないですけど(スポーツ新聞も)あんまり読んでないです」と打ち明ける。
そうなると必要なチーム内外の情報なども入手できず、困りそうなものだが「それを得なくても、例えば福留さんが入団されるというような重要なことは人から回ってくるので」。むしろ情報による弊害について「自分にとっては必要ないかなというような芸能人のスキャンダルとか結構、そういう話が入ってくるので。そういう無駄なことに反応しないようにという目的です。ニュースが手に入らないから困ったなということもなかったので、継続します」と力説した。
とはいえ「誰かが教えてくれるだけの待ちではいけない。本当に必要なことがあれば自分から(情報は)取りに行きます」とも。来季も福谷は〝脱情報〟で結果を残すつもりだ。