ドラ1佐藤輝明や若き大砲の井上広大ら…2021年阪神でブレーク期待の新星候補は?

阪神2位指名の伊藤将司、同1位指名の佐藤輝明、3年目を迎える齋藤友貴哉(左から)【写真:鳥越涼芳、宮脇広久、荒川祐史】

今季ウエスタンで9本塁打を放った19年ドラ2井上は1軍定着となるか

今季は3年ぶりの2位でシーズンを終えた阪神。終盤には巨人に独走を許したが、大山悠輔内野手が4番に座って28本塁打を放ち、藤浪晋太郎投手が中継ぎで復活の兆しを見せるなど、来季へ期待を抱かせるシーズンとなった。

現役を引退した藤川球児投手や退団し中日に移籍した福留孝介外野手らがチームから去り、若返りを進めている。来季は矢野政権3年目。2021年の阪神でブレークが期待される若手選手をピックアップしていってみよう。

○井上広大外野手(2年目・19歳)

2019年ドラフト2位で入団した井上は今季、シーズン終盤に1軍昇格。11打数1安打と結果は残せなかったが、1軍の舞台で経験を積んだ。ウエスタン・リーグではリーグ2位タイの9本塁打を放ち、潜在能力はピカイチ。糸井嘉男外野手やロハスJr.外野手、佐藤輝明内野手と外野のポジションを争うこととなるが、持ち前の長打力で出場機会を増やしたい。

○齋藤友貴哉投手(3年目・25歳)

来季で3年目を迎える齋藤は、今季途中に先発転向。11月のフェニックスリーグでは3試合に先発して、19回1/3を2失点とアピールした。1軍での登板はまだ少ないが、今季は1軍で7イニングを投げて11奪三振。ファームでは46イニングで51奪三振と、奪三振率は高い数字を誇る。課題でもある制球力を改善し、来季は1軍で結果を残したい。

即戦力として期待がかかるドラフト1位佐藤輝と2位伊藤将

○伊藤将司投手(1年目・24歳)

ドラフト2位で入団した伊藤将は、出どころの見づらいフォームから繰り出される最速146キロの直球と、変化球を交えた巧みな投球術で試合をつくる能力に長けた投手。球団としても即戦力として期待しているはずで、開幕ローテ入り、そして、1967年の江夏豊以来となる新人左腕の2桁勝利に期待がかかる。

○小幡竜平内野手(3年目・20歳)

木浪聖也内野手の離脱もあり、今季は高卒2年目ながら、54試合に出場。打率.220、7打点、失策9個という結果に終わり、打撃でも守備でも課題の見えたシーズンだった。非凡なセンスを感じさせる選手だけに、来季は更なる成長を期待し、木浪や北條らとのレギュラー争いに挑みたい。

○西純矢投手(2年目・19歳)

2019年のドラフト1位で入団した西純。今季はウエスタン・リーグでチームトップとなる4勝をマークした。まだまだ荒削りな部分も多いが、内角を突く思い切りのいい投球スタイルと切れ味鋭いスライダーは大きな武器。高卒2年目となる来季は1軍の舞台を踏み、成長を示すシーズンにしたい。

○佐藤輝明内野手(1年目・22歳)

大学No1スラッガーの肩書を引っ提げ、阪神への入団する佐藤輝。大学時代メインで守ったサードには大山悠輔がいるため、外野手での起用が予想されるか。背番号は今季まで福留の背負った「8」を受け継いだ。走攻守3拍子揃った「糸井2世」は、ロハスJr.や井上らとの競争を勝ち抜けるか。(Full-Count編集部)

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