ヒロ福地がHTBノンフィクションナレーターに。「サンマのまち」の今に迫る

HTB北海道テレビでは12月28日にHTBノンフィクション「秋刀魚が消えた サンマのまち」(午後4:10、北海道ローカル)が放送される。サンマの歴史的不漁が続く中、“サンマの町”北海道・根室の今の姿を伝える。ナレーターはヒロ福地が務める。

秋の味覚として広く愛されているサンマだが、今年は、過去最低だった去年の漁獲量の半分程度にとどまり、記録的な不漁となった。10年連続水揚げ日本一を誇る“サンマの町”根室にも、大きな異変が起きている。

例年夏から秋にだけ現れる通称・サンマ道路。花咲港から水産加工場がある根室市中心部に向けて、サンマを乗せたトラックから水が滴り落ちて現れる道路のことだ。かつては港いっぱいに水揚げされ、道路にはトラックから秋刀魚がこぼれ落ちていたものだが、今年、この道路が現れることはほとんどなかった。

「秋刀魚がとれない…」

中心部はシャッター街と化す中、9月にはサンマを求めて遠くの漁場まで行き、8人の漁師が命を落とした第65慶栄丸転覆事故が発生。一方、この時期、フル稼働でサンマを選別しているはずの機械はイワシを選別していた。加工業者が、サンマの代わりにイワシに活路を見出したのだ。

町の漁師は静かにつぶやいた。

「もうサンマ漁はダメだ…」

一体なぜ、サンマは捕れなくなってしまったのか。そもそも、サンマ漁はどのように行われているのか。サンマの不漁は、根室の町と人にどんな変化をもたらしたのか。

資源量の減少、外国の乱獲、気候変動などさまざまな要因が考えられるが、確実にいえるのはサンマが絶滅の危機を迎えているということ。日本人の秋の味覚として愛されるあの味わいが食べられなくなる日が迫っていること。そして、サンマの町が、サンマの町ではなくなる日が迫っていることだ。

根室を2年間取材してきたHTB記者が伝える、北海道の小さな町の物語に目を向けたい。

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