ダイハツは2020年12月25日(金)、「ダイハツ カスタマイズカー特設サイト」を開設し、2021年1月15日(金)公開の「バーチャルオートサロン2021」に出展するコンセプトカー(カスタマイズカー)5台を公開した。本来なら東京オートサロン2021会場(幕張メッセ)で観ることが出来たはずの5台だが、その完成度の高さと楽しさが群を抜いていた! リアルで観れないのが悔し過ぎる、ダイハツのノリノリな5台をご紹介!
“リアル”な東京オートサロン2021は中止だけど
バーチャルオートサロン2021は予定通り開催!
2020年12月23日(水)、カスタムカーの祭典「東京オートサロン2021」(2021年1月15日~17日予定)の開催中止が正式に発表された。クルマ好きにとって年明け1月早々の恒例行事となっていた大規模イベントだっただけに、SNS上などでは一斉に落胆の声が上がっていた。
いっぽうで、オンラインイベント「バーチャルオートサロン2021」が開催される。2020年12月25日段階ではまだその詳細は明らかにされていないものの、国内主要自動車メーカーなどの出展も予定されているようだ。
そんな中、トップバッターとして、ダイハツ工業(ダイハツ)が、バーチャルオートサロン2021の展示概要を発表した。ダイハツは例年楽しいコンセプトカーを出展するメーカー。前回2020年1月の東京オートサロン2020では、ハイゼットトラックをDJブースとした「ハイゼット トラック DJ Ver.」を出展し来場者の度肝を抜いていたが、今回もそんなノリの良さは天下一品だ!
ハイゼット誕生60周年を記念した2台の軽トラが登場
ハイゼット ジャンボ キャンパー Ver.のモチーフは2代目ハイゼット!
とぼけたな顔がなんとも素朴でかわいらしい。軽トラのハイゼット ジャンボをベースにしたコンセプトカー「ハイゼット ジャンボ キャンパー Ver.」だ。「ゆるキャン△」を地でいくようなデザインに、思わずほっこりさせられる。
詳細は明らかにされていないものの、荷台にはテントのような造作があり、アウトドアで楽しめる仕様となっている模様。
しかもこの顔にピンと来たマニアもいることだろう。実はこのデザイン、1964年登場の2代目ハイゼットキャブをオマージュしたものなのだ。2020年は、1960年11月の初代ハイゼット登場からちょうど60周年。そんな歴史も振り返ることが出来る1台となっている。
「ラグナ青果」って一体!? レーシー過ぎるハイゼット スポルツァ Ver.
キャンパー Ver.とは一転して、もう1台は飛び切りレーシーなハイゼット「ハイゼット ジャンボ スポルツァ Ver. 」だ。軽トラとレーシングカーの組み合わせという猛烈な違和感がたまらない。その着想がまた面白く、背の低い木が並ぶ果樹園の敷地内で使われる“屋根を切った”軽トラックからイメージを膨らませたそう。
ところでラグナ青果って何!? 公式発表はないが、アメリカ・モントレーのサーキット「ラグナ・セカ レースウェイ」のパロディなのは間違いなさそうだ(笑)。
タフトやコペン、トールもここまでカスタムしちゃう!
タフト クロスフィールド Ver.
これはもう文句なしの格好良さ! 「タフト クロスフィールド Ver.」は、オフロード志向を高めたカスタムカーだ。メーカー自ら、ここまで完成度の高いカスタムを仕上げてしまうのだから驚く。このまま売って欲しい! と感じる方も多いだろう。ショー限定の一品モノではなく、ちょっとばかり高くてもいいからこういうのも市販してみたらどうだろうか。
コペン スパイダー Ver.
ハイゼット ジャンボ スポルツァ Ver. はちょっとおふざけが過ぎていた(!?)が、正統派のスポーツカー「コペン スパイダー Ver.」もしっかり用意されている。1960年代のレーシングカーをほうふつとさせるデザインだから、ゴーグルとヘルメットの当時風ファッションでキメて走ってみたい、素敵な1台だ。
トール プレミアム Ver. with D-SPORT
そうそう、こういう車高短(シャコタン)ツライチな雰囲気も東京オートサロンならでは。「トール プレミアム Ver. with D-SPORT」も、ある意味正統派のカスタムスタイルだ。D-SPORTとは、ダイハツ車のトータルチューニングブランドの名称。軽スポーツモデルをはじめ、もちろんトール用にもカスタマイズパーツを用意する。トール プレミアム Ver.はそうしたD-SPORTブランドの集大成といえるだろう。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]