有原がレンジャーズと2年600万ドル前後で契約合意!

北海道日本ハムファイターズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた有原航平がレンジャーズと契約合意に達したことが明らかになった。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールが自身のTwitterで速報を伝えている。レンジャーズは今季リーグ最悪の成績に終わり、秋信守(チュ・シンス)、コリー・クルーバー、ランス・リンらがチームを去って本格的なチーム再建に突入。有原にはそのなかで先発ローテーションの一角を担うことが期待される。

プロ1年目の2015年に8勝を記録して新人王に選出された有原は、翌年から2年連続で2ケタ勝利を記録。2018年は8勝どまりだったが、2019年はキャリアハイのシーズンを過ごし、24試合に先発して164回1/3を投げ、15勝8敗、防御率2.46、161奪三振の好成績をマークした。今季は20試合に先発して132回2/3を投げ、8勝9敗、防御率3.46、106奪三振。プロ6年間の通算成績は60勝50敗2セーブ、防御率3.74となっている。

現地メディアは有原について「4シームと2シームの両方を投げ、スピードは90マイル台前半。三振を奪うベストの球種はスプリッター。ほかにスライダー、カッター、チェンジアップ、カーブを投げ、最後の3つは主に左打者に対して使用する」と紹介。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」のエバン・グラントは総額およそ750万ドルの2年契約であることを伝えている(譲渡金およそ150万ドルを含む)。

レンジャーズの先発ローテーションは複数年契約を結んでいるカイル・ギブソンとジョーダン・ライルズ以外は実績がほとんどない若手ばかり。序列としては先発3番手あたりからスタートすることになるだろう。ギブソンとライルズは移籍1年目の今季、ともに期待を裏切る成績に終わっており、有原は活躍次第ではメジャー1年目からエースの座を手にする可能性も十分にある。速球とスプリッターを軸とするピッチングがどこまで通用するか注目したい。

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