バウアーがトラウトのポストシーズン出場を手助けする?

「ジ・アスレチック」のジム・ボウデンはフリーエージェント市場に残っているトップ40選手の移籍先を予想する記事のなかで、トレバー・バウアーがエンゼルスと契約することを予想した。エンゼルスは2014年を最後にポストシーズンの舞台から遠ざかっており、マイク・トラウトはメジャー10年で1度しかポストシーズンに出場していない。バウアーがエンゼルスに加入し、トラウトのポストシーズン出場を手助けする展開があり得るかもしれない。

ボウデンは記事のなかで「エンゼルス以上にエースを必要としているチームはない」と指摘。「ポストシーズンに出場するトラウトを観たいなら、先発ローテーションの柱を獲得することに全力を注ぐべきだ。バウアーはそのニーズに見事に当てはまる存在だ」と述べ、エンゼルスがポストシーズン返り咲きを果たすためには絶対的エース、つまりバウアーが必要であることを強調した。

2011年にメジャーデビューしたトラウトは、新人王を受賞した2012年から今季まで9年連続でMVP投票5位以内にランクイン。MVP受賞3度、2位4度と毎年コンスタントに球界トップクラスの成績を残してきたが、ポストシーズンには1度しか出場していない。ポストシーズン進出を逃したシーズンの多くでチームの弱点となっていたのが先発投手だ。

エンゼルスはこれまで絶対的エースに大金を投じるのではなく、先発ローテーションの頭数を揃えるために先発2~3番手クラスの投手を複数獲得してきた。ところが、2019年はトレバー・ケーヒルとマット・ハービーが全く戦力にならず、今季もディラン・バンディは期待以上の働きを見せたものの、フリオ・テーランの獲得は大失敗。バンディのほか、アンドリュー・ヒーニー、グリフィン・キャニングなどローテ中盤を担える人材は揃いつつあり、今こそ絶対的エースを獲得すべきタイミングだろう。

長年エース獲得の必要性が叫ばれてきたエンゼルス。今オフ、ついにエース獲得を実現させることになるのだろうか。

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