山口市産業交流拠点施設 いよいよ今春誕生 2021年7月グランドオープン

▲完成イメージ

 2019年4月に建設が開始された「山口市産業交流拠点施設」(https://shinyama-pj.com/)が、いよいよ今年供用開始となる。本事業の概要を中心に、新山口駅周辺の利便性向上に向けた取り組み等について紹介する。

 

▲メインホール

 同施設全体の延べ床面積は約2万3087平方メートルで、事業費は約110億円。最大2000席の収容能力を持つ可変型の「メインホール」を中心に、交流とにぎわい、新たなビジネス創出を目的として整備される。2021年3月末完成予定、4月供用開始(同ホールのみ7月)。

 施設内には、産業支援や人材育成に関する機能の充実・強化を図る目的で設けられる「公的機関等オフィス」や、産業支援機関等と連携して起業創業支援や中小企業の成長促進、ビジネスコミュニティの形成等に取り組む「産業交流スペース」などが設けられる。また、山口市民の健康寿命の延伸や健康経営の促進等を目的として、地域医療と連携したメディカルフィットネス機能を有する「メディフィット・ラボ」、異業種の若手人材(学生・社会人)を対象とした居住型の人材育成施設「アカデミーハウス」、私有地を活用した民間収益施設「環境配慮住宅」(3棟35戸)、スタジオ、会議室、駐車場(立体・平面約500台)、駐輪場なども整備される。

 2020年、同施設のホール棟はネーミングライツにより「KDDI 維新ホール」と命名され、1階に入る「産業交流スペース」には「Megriba(メグリバ)」の愛称が付けられた。

 施設の東側と西側にはそれぞれ広場が誕生。東側はメインホールのホワイエに面した「出会いの広場」、西側は「メディフィット・ラボ」や「アカデミーハウス」に隣接した「地域交流広場」で、イベント等と連携した利活用や市民・施設利用者間の交流、コミュニティづくりが見込まれている。

新山口駅南口駅前広場が完成 長州五傑顕彰碑設置

▲長州五傑顕彰碑

 整備が進められていた新山口駅南口駅前広場が2020年10月に完成。これまで混在していたタクシーと一般車の乗降場が分離された。また、送迎用スペースの拡充やシェルター(屋根)の設置により、快適で利便性の高い駅空間となった。

 広場中央には、2003年山口市秋穂二島に建立、2015年に山口市へと寄贈された長州ファイブの功績を称える「長州五傑顕彰碑」が設置された。

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