撮る対象が少ないけれど肝心のカットを撮っていない【木造駅舎巡礼07】日田彦山線04

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR九州日田彦山線歓遊舎ひこさん駅の出入口。この駅に駅舎はありません。見えているのはホーム上屋です。

駅名をアップで撮影。

※2020年8月撮影

正直言って、この歓遊舎ひこさん駅には手こずりました。写真の対象がとても限定されているのです。まずは駅名標。

※2020年8月撮影

2008年(平成20年)開業の新しい駅。添田町(そえだまち)の地域自立促進プロジェクトの一環で設置されました。

そもそも添田町はどんなところかと言うと、筑豊地方の南部、英彦山(ひこさん/1,199m)などの連なる筑紫山地で大分県に接しています。ご多分に洩れず筑豊の炭田が閉山したことで町の人口は、1955年(昭和30年)の27,978人をピークに2015年(平成27年)には9,924人とほぼ三分の一に激減しています。現在は農業が主な産業。

日田彦山線の西添田駅、添田駅、鉄道がBRT化される予定の歓遊舎ひこさん駅、豊前桝田駅、彦山駅があります。しかし1万人に満たないエリアに5つの駅が必要とはとても思えません。黄色いラインで囲んだ5駅です。

※2020年8月撮影

洒落にならないのは、1985年(昭和60年)に廃止された旧国鉄添田線が営業係数で1978年(昭和53年)にワーストワンになり(ちなみにその時の数値は、100円の収入を得るために必要な経費が3,855円)、その後添田線を抜いてワーストワンになった北海道の美幸線の美幸町とそれが縁で姉妹提携を結んでいるのです。

2017年(平成29年)の九州北部豪雨で添田駅~夜明駅間の鉄道が不通になり駅は休止されています。

ホームから小倉駅方面を見ています。端部の階段を降りると踏切があります。

※2020年8月撮影

踏切の方に歩いて夜明駅方面。ホームの左側には「道の駅歓遊舎ひこさん」が広がってお客さんもそれなりにいました。ホームの反対側には、道の駅と無関係な駐車場。住宅が一軒見えました。

※2020年8月撮影

踏切から歓遊舎ひこさん駅ホーム。

※2020年8月撮影

秋丸踏切です。

※2020年8月撮影

踏切から小倉駅方面。錆びた線路が哀しいですね。41.5kmのキロポストは日田彦山線起点の城野駅からのものです。

※2020年8月撮影

しかし、帰宅してから強く後悔したのは、踏切を渡ってホームと反対側から駅全体の写真を撮っていないことです。

※2020年8月撮影

確かにこの日は、この辺りでも最高気温が36℃を越えていましたから、暑さでまいっていたのですが、それにしてもマヌケ過ぎます。採銅所駅はあんなに丁寧に撮影していたのに・・・。時折バイオリズムで注意力が痙攣するみたいです。

(写真・文章/住田至朗)

© 株式会社エキスプレス