アイスダンス2位発進の〝かなだい〟 気になる村元のケガの状況は?

負傷を押して演技した村元(左)に拍手を送る高橋(代表撮影)

フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)のアイスダンスが26日に行われ、〝かなだい〟こと村元哉中(27)&高橋大輔(34=ともに関大KFSC)がリズムダンス2位の好発進を決めた。

だが、気になるのは村元の左足の状態だ。この日の午前中の公式練習で、村元はフィンステップで転倒。左足の上に高橋の全体重がのしかかった。苦痛に顔をゆがめながら氷上に約1分間、横たわった。この時、村元は「そういう(転んでいる)状況というのは良くない」と感じ、すぐに起き上がろうとしたが「立ちたくても力が入らない感じだった」という。

その5時間後、村元はアクシデントを感じさせない演技を披露し、試合後は何度も「大丈夫です」と気丈に振舞った。では、実際にどうなのか? 最初の報道では「左ひざ負傷」とされたが、痛めた個所について村元は「ヒザというよりかはヒザ裏? ハムストリング…内転筋の筋(すじ)みたいなところ」と表現。この日は詳しい検査はしておらず、ケガの詳細は今後の検査によって判明。会場のドクターによれば靭帯の損傷はないという。

村元にとってアイスダンスデビューがこの長野の全日本選手権。思い出は詰まった場所だけに、内なる思いは強いはずだ。

「明日(27日)に足の状態がどうなるか。ひと晩おいてどうなるか分からないですけど、十分にケアして、ドクターにももう一度診てもらって。せっかくの全日本なので滑れる状況に持って行けるようにメンタルも身体も整えて、また滑りたいと思います」

そう意気込んだ村元の気持ちを隣で感じていた高橋は「明日の様子見てってことになると思うんですけど、滑るなら滑るで思いっきり、全力を尽くしてやっていきたい」と言い切った。

フリーダンスは27日午後16時スタート、5組中4番目。いろいろあった2020年、最後は〝かなだい〟が笑顔を届けられるか。

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