般若 長渕剛出演は自らお願い 長渕出演の部屋は妻の志穂美悦子がプロデュース 「その男、東京につき」舞台挨拶

ラッパーの般若を追ったドキュメンタリー映画「その男、東京につき」(12月25日劇場公開)の公開記念舞台あいさつが、26日に都内で行われた。般若が登壇し、作品の感想や出演者などについて語った。

公開の感想を聞かれた般若は、「本当に不思議な感じなんです。役者として出てるわけじゃないので、ただただ、まだまだ不思議です」と、⼾惑いを隠せない様⼦を⾒せた。映画内で般若について証言したZeebraが、ユニットグループ「般若」時代のカセットテープを劇中で披露したことについては、「25年くらい前に渡したカセットテープを持ってるって時点で気持ち悪いですから。僕あれ、本当にショッキングだったんですよ。普通持ってるわけないじゃないですか」と衝撃を語った。

般若が敬愛するという長渕剛の出演については、「実は、僕が剛さんにお願いしたんです。そして快諾してくださりまして」「剛さんのシーンの部屋をプロデュースしてくれたのは奥様の志穂美悦⼦さんで、⻑渕夫妻でほぼほぼ出演という感じなんです」と出演の裏側を明かした。また、⻑渕に映画出演のお礼のメールを送ったところ、「お前が詩⼈であることの尊さ、この国での尊さをきちんとみんなに知らしめたかったんだよ」と熱い返事が返ってきたことを明かし、「剛さんの出演シーンは、僕も感極まりました」と振り返った。

最後に、「俺がマジで⾔いたいのは、本当に、俺みたいなどうしよもない奴が、⼈前に⽴ってるんで。悩んだり、いじめられたりとかってあると思うんですけど、全然⼤丈夫だから。⾦がなくても、その時しんどくても、余裕だって思ってれば何とかなる。⽣きてりゃ絶対にいいことあるし。死んだら終わっちゃうし。⽣きてるだけで、絶対、勝ちなので」と熱いメッセージを送った。

「その男、東京につき」は、⽇本語によるラップにこだわり、独特なリリックが大きな影響を与えてきたラッパーの般若を追ったドキュメンタリー映画。これまで多くを語られなかった、いじめの経験、⾳楽との出会いとジレンマ、⾃殺も考えた過去などが語られている。また、Zeebra、AI、t-Ace、R-指定(Creepy Nuts)、長渕剛などの多くのアーティストが登場し、般若について証言している。

その男、東京につき
全国公開中
配給:REGENTS
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