今季は1軍出場が3試合で無安打に終わった小園、レギュラー奪取なるか
セ・リーグ3連覇から2年連続でBクラスに低迷した広島。52勝56敗12分でリーグトップの打率.262をマークした一方で、チーム防御率はリーグ5位の4.06。優勝した巨人から13ゲーム差を離された。
チームの主力となる鈴木誠也、菊池涼介、會澤翼、田中広輔、松山竜平が残る中、今季は堂林翔太が復活を遂げた。ここでは来季2年目となる佐々岡監督のもとでブレークが期待される選手を取り上げていきたい。
○小園海斗内野手(3年目、20歳)
ルーキーイヤーの2019年は59試合に出場し打率.213、4本塁打16打点をマーク。今季はレギュラー奪取が期待されたが1軍出場はわずか3試合にとどまり無安打に。それでも2軍では66試合で打率.305、1本塁打20打点、11盗塁と数字を残した。FA権を行使せず残留した田中広の“壁”を乗り越えることはできるか。
○林晃汰内野手(3年目、20歳)
高卒2年目の今季は10月に1軍初出場を果たすなど4試合に出場。プロ初安打となる二塁打を放ち貴重な経験を積んだ。2軍では主に4番として起用されチーム最多の69試合に出場しチーム最多の9本塁打をマークした和製大砲候補がブレークなるか。
○大盛穂外野手(3年目、24歳)
2018年の育成ドラフト1位で入団するとルーキーイヤーの2019年オフに早くも支配下登録を勝ち取った。今シーズンは7月に1軍初出場を果たすと、そのままシーズン終了まで1軍に帯同。73試合に出場し打率.259、2本塁打16打点と存在感を見せた。俊足巧打を武器にレギュラー定着を目指す。
田中法は2軍で25試合に登板し1勝1敗、12セーブ、防御率1.73で最多セーブを獲得
○宇草孔基外野手(2年目、23歳)
2019年にドラフト2位で入団した俊足外野手はルーキーイヤーの今季は10月に1軍初昇格。13試合に出場し打率.256、0本塁打3打点、3盗塁の成績を残したが10月21日の阪神戦で死球を受け、翌22日には右腓骨骨折の手術を行った。抜群の脚力を武器に熾烈な外野争いに加わりたい。
○田中法彦投手(3年目、20歳)
高卒2年目の今季は2軍で25試合に登板し1勝1敗、12セーブ、防御率1.73の好成績を残し最多セーブ投手賞を獲得。1軍でも2試合に登板し無失点と存在感を見せた。今シーズンはリリーフ陣に苦しんだ1年となっただけに春季キャンプでのアピール次第では開幕1軍も見えてきそうだ。
○栗林良吏投手(1年目、24歳)
名門・トヨタ自動車から今年のドラフト1位指名で入団した社会人ナンバーワン右腕。背番号「20」は通算213勝をマークし野球殿堂入りも果たしている北別府学氏が背負っていた番号と期待も大きい。昨年のドラフト1位・森下暢仁は10勝3敗、防御率1.91とエース級の活躍を見せ新人王を獲得。続くことができるか。
今秋のドラフトでは1位の栗林を筆頭に2位に森浦大輔(天理大)、3位に大道温貴(八戸学院大)、4位に小林樹斗(智弁和歌山高)、5位に行木俊(徳島インディゴソックス)と投手を中心に指名。3年ぶりのリーグ優勝を目指す来季は新戦力の台頭を大いに期待したい。(Full-Count編集部)