高橋一生「岸辺露伴は動かない」への出演は「本当に幸福でした」

高橋一生が主演を務める特集ドラマ「岸辺露伴は動かない」が、NHK総合ほかで12月28~30日(午後10:00)に3夜連続で放送される。

ドラマの原作は、累計発行部数が1億部を超える、荒木飛呂彦氏原作の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズから派生した「岸辺露伴は動かない」シリーズ。ちょっと風変わりで、リアリティーを何よりも重んじる漫画家の岸辺露伴が、取材先で遭遇する奇妙な出来事の数々をホラー風に描く作品だ。自らも露伴のファンだという高橋が露伴を演じ、相棒となる女性編集者・泉京香と共に、露伴が人知を超えた事件や事象に挑む姿を描き出す。京香役を飯豊まりえ、事故によって記憶を失っている京香の恋人・平井太郎を中村倫也が演じる。

高橋は「高校生の時から好きだった“露伴ちゃん”を演じることができる日が来るとは思っていなかったので、感慨深かったです。撮影では、原作漫画のコマとコマの間にある動きの連続性のようなものを、どれだけ肉体で表現することができるかということを意識していました。これまでのお芝居ではなかった作業で、俳優としてとても楽しい時間でした。露伴のコスチュームのデザインやディテールにいたるまで、スタッフの方々と何度も話し合って作り上げていくことができたことは本当に幸福でした」と大好きなキャラクターを演じた時間を振り返る。

「今回、大人気漫画の『ジョジョの奇妙な冒険』から派生した『岸辺露伴は動かない』のドラマ化ということで、とても楽しんで撮影させていただきました」と話す飯豊は、「高橋一生さん演じる岸辺露伴のセリフ一つ一つがおしゃれで文学的でもあり、相棒となる女性編集者・泉京香との長回しの会話劇もぜひお楽しみいただけたらうれしいです」見どころを伝え、「本当にこの作品に参加させていただけたこと心から感謝しています」とコメント。

そして、中村は「スタッフの皆さんのジョジョ愛、原作へのリスペクトがすさまじく、『ここまで思っているなら、この実写化はすてきなものになるに違いない』と確信を持ってクランクインしました。どこか不思議な、たゆたう陽炎のような存在感を目指して平井という人物を演じました。ご期待ください」とメッセージを寄せている。

また、12月28日放送の第1話「富豪村」には、あるうわさの検証に訪れた露伴たちに、マナーの試験を課す案内人・一究役で柴崎楓雅、12月29日放送の第2話「くしゃがら」には、露伴の同僚の漫画家で、「くしゃがら」という言葉をきっかけに心身に異常をきたす志士十五役で森山未來、12月30日放送の第3話「D.N.A」には、夫を交通事故で亡くした片平真依役で瀧内公美が、ゲスト出演する。

柴崎は「僕の演じた一究はマナーに厳しい少年なので、撮影前にマナー指導の先生の下、お話に出てくる立ち居振る舞い方を学びました。セリフを言いながら、きちんとした動きを取るのは難しく、ティーカップを運ぶシーンは特に緊張しました。隙のない一究ですが、露伴さんに出会い、思いもよらない行動を取ってしまうので、楽しみにしていただけたらと思います。また、衣装やメークも採寸から始まり、スタイリストさんメイクさんのこだわりの詰まった僕も大好きなスタイリングなので、そちらもぜひ注目して見ていただけたらうれしいです」と自身の役柄と、視聴ポイントを伝える。

「一生と久しぶりに芝居ができるということで引き受けさせていただきました」と出演の理由を語る森山は、「漫画原作の実写化は何かとハードルが高いものですが、参加させていただいた『くしゃがら』に関しては、荒木飛呂彦さんの描く緻密かつ荒唐無稽なストーリーやキャラクター造形を踏襲しつつも、出版されているものが小説のみということで、イメージを膨らませつつ自由に演らせていただきました。楽しんでいただければ光栄です」と役作りについて明かす。

瀧内は「原作で描かれている世界観、息遣いに圧倒されっぱなしでしたが、今回の実写化ドラマでも、原作へのリスペクトと共通認識、そして、やはりビジュアルにものすごくこだわりがあったと思います。ヘアメークもファッションも漫画から飛び出してきたようなつくりになっています。私の回はリアリティーを重視していたので、演出の渡辺(一貴)さんがお芝居に対して丁寧に一つ一つの積み重ねをさせてくださり、原作の世界観を大切にしつつも、ドラマにしかないオリジナルな部分もご用意させてもらっています」とこだわりが詰まった作品になっていることを紹介。そして「見どころは何と言っても、岸辺露伴を演じた高橋一生さんのビジュアル、お芝居すべてだと思います。この上なく眼福でした。そして、泉京香を演じた飯豊まりえさんの可憐さと気品ある姿も。ぜひご覧ください!」とアピールした。

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