庄内-成田便、事実上撤退の見通し

地元首長「再開願い努力」

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庄内空港(資料写真)

 格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンが運航する庄内空港発着の成田便が、新型コロナウイルスの影響により3月以降も運休し、事実上撤退する見通しとなったことを受け26日、酒田市や鶴岡市の地元関係者から「この状況下ではやむを得ない」「再開を願っている」などの声が上がった。

 庄内空港利用振興協議会長を務める皆川治鶴岡市長は「新型コロナの全国的な影響として受け止めざるを得ない。協議会、庄内2市3町としては、引き続きジェットスター社などと話し合いながら、厳しい状況が変わったときの運航再開に向け最善の努力を尽くす」などとコメントした。

 酒田市は、成田空港がある千葉県成田市の隣町・酒々井町と自治体名に「酒」が入る縁で交流を続け、就航に向け独自の取り組みを展開してきた。丸山至市長は取材に「酒々井町や成田市の方からも支援してもらい、実現した庄内―成田便なので残念だ。航空業界を取り巻く環境が改善し、できれば再開することを願っている」と話した。

 鶴岡市の湯野浜温泉観光協会長で奥湯野浜温泉龍の湯の筒井重浩常務は、庄内―成田便の就航で若い観光客が増えたのを実感していたといい「この状況なので撤退は仕方ない。コロナ禍はいつまで続くのか」と不安を示した。あつみ観光協会長(同市)であつみホテル温海荘の若松邦彦支配人は「新型コロナ収束後に光が差せば良いと期待していたが、欠航ではなく『撤退』となれば非常に厳しい」と話した。