経験還元、古里に恩返し

スノボ斯波選手(山形南高出)、ジョイン所属に

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今季からジョイングループ所属となった斯波正樹選手(本人提供)

 スノーボード男子アルペンの斯波正樹選手(34)=山形南高出=が今季、冠婚葬祭業を展開するジョイングループ(山形市)所属として活動をスタートさせた。グループの社員らに競技人生で得た経験を還元することをアピールして契約にこぎ着けた。名実ともに地元選手として2度目の冬季五輪を狙い、「自分にとって本当にいい出来事。一つのターニングポイントになる」と語る。

 2015年から個別指導のジムを運営するRIZAP(ライザップ)に所属し、18年の平昌五輪で悲願の初出場を果たした。新型コロナウイルスの影響を受ける形で8月末での契約満了が決まり、第一線での活動を継続するため、次の所属先を探していた。

 候補として頭に浮かんだのがジョイングループだった。平昌五輪で現地に応援に来てくれた武田良和代表とは、親族を通じて交流が始まり、オフシーズンには食事をする仲に。「直球勝負」と、本人に電話で懇願し、ジョインの契約社員として入社が決まった。

 22年の北京五輪を見据え、地元企業への所属を望んでいた。「夢や目標を持って前向きに頑張ること、諦めずに挑戦し続ける心を山形の人に伝えることが恩返しになる」。競技者としての活動が中心だが、こうした熱意を感じた武田代表も「豊富な経験を持ち、ビジネスマンとしての提案力もある」と、周囲への好影響にも期待する。

「起爆剤に」  シーズン前の10月1日付で入社。直後に今季の活動拠点とするスイスへたったため、まだ社員らと顔を合わせた交流はないが、朝礼で流す動画や共有の会員制交流サイト(SNS)でメッセージなどを伝えている。「競技のプロセスを共有してもらえば、心から湧いてくる元気やエネルギーを持ってもらえるはず。社員一人一人、企業や地元を活性化させる起爆剤になりたい」と語った。