【DDT】秋山が竹下撃破しD王GP制覇!〝プロレス界3人の王者の一人〟遠藤に宣戦布告

変形アームロックで竹下に勝利した秋山準

27日のDDTシングルリーグ戦「D王 GRAND PRIX」東京・後楽園ホール大会で優勝決定戦が行われ、秋山準(51)が竹下幸之介(25)を下し初優勝。KO―D無差別級王者の遠藤哲哉(29)を「プロレス界で認められた王者3人の内1人」と評し、宣戦布告した。

秋山が竹下とシングル戦で相対するのは11月3日の大田区総合体育館大会以来。その際は秋山がフロントネックロックで絞めあげて完勝した。若武者からの連勝を狙う秋山は、序盤から非情の攻撃だ。負傷している左腕に集中攻撃し、鉄柵攻撃やアームブリーカー、踏みつけ、腕十字と多種多様な一点攻撃で悲鳴をあげさせた。

だがリベンジを狙う竹下からドラゴンスクリューや足4の字固めなどで右ひざを集中攻撃され悶絶する一幕も。しかし一瞬のスキを突いて脇固めに切り返しピンチを脱するとピンポイント攻撃でダメージを蓄積させてから、変型アームロックに捕獲し左ひじをねじり上げてレフェリーストップ勝ちを収めた。

マイクを持った秋山は7月1日付のレンタル移籍から接してきたDDTを「だれもダメな奴はいない。どこにも負けない」とほめたたえ「でもその素晴らしい選手の頂点は俺だ」。その上で「プロレス界には認められた王者が3人いる。IWGPの内藤哲也、GHCの潮﨑豪、そしてKO―Dの遠藤哲哉。1回負けたけど、この勲章を持って(遠藤に)挑戦させてくれ!」と高らかに叫んだ。さらに「DDTの高木社長、僕を招き入れていただいて本当にありがとうございます。そして選手、関係者のみなさん、DDTファンの皆さんありがとうございます。最後に、全日本プロレスのファンの皆様、ありがとうございました」と意味深な言葉と共に頭を下げて拍手を浴びた。

その後〝3人の王者〟に古巣全日本プロレスの3冠ヘビー級王者でなくKO―D無差別級王者を入れた理由について「(3冠王者に)東スポのプロレス大賞で票が入ってないから、単純に。シングル王者で認められたのは3本。MVPがIWGPで、殊勲がGHCで、技能がKO―D。そういうことだろ。だから来年は分からないよ。でも今年はそういうことだろ」と説明した。

D王GP覇者は来年2月14日の神奈川・カルッツかわさき大会でKO―D無差別級王者の遠藤に挑戦することが決まっている一方で、レンタル移籍期間は今年いっぱいで終了。参戦から約半年でDDTの頂点に立った秋山だが、その去就にも注目が集まる。

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