ゴリパラ見聞録DVD“Vol.9.5”発売!「コロナ禍でやれることの総力戦です」

TNCテレビ西日本で毎週金曜深夜0:55から放送中の「ゴリパラ見聞録」。お笑い芸人のゴリけんとパラシュート部隊(斉藤優・矢野ペペ)が福岡の街頭でインタビューした人のために日本全国どこへでも、人間性丸出しで旅をするドキュメンタリーバラエティー番組だ。2009年9月から始まり、今や国内11局で放送されるまでに。“キッズ”と呼ばれる番組ファンが全国にいるほどの人気ぶりだ。

今年4月には番組10周年を記念し、熊本県八代市の日奈久(ゴリけんの故郷)で「ゴリパラ日奈久フェス」が行われるはずだった。しかし、新型コロナウイルスの影響で、イベントは延期が決定。県またぎの往来制限などもあり、“旅”に出ることができず、番組の企画そのものが危機に。だが「福岡県内でできることを」と制作陣、出演者がアイデアを出し合い、コロナ禍においても変わらず“ゴリパラらしさ”のある企画を放送している。

そしてこのほど「ゴリパラ見聞録DVD Vol.9.5」を発売。その決定をアナウンスした10月16日から発売日までの2カ月で約3万枚の予約数を記録。オリコンのデイリーランキングDVD部門(12月21日付)では1位を獲得し、今までリリースしたDVDの累計販売枚数は20万枚間近! これは、ローカルバラエティーとしては異例の数字だ。

発売日の12月21日には出演の3人が会見を行い、DVDの見どころなどをPRし記者の質問に応じた。

――今回発売の「ゴリパラ見聞録DVD Vol.9.5」について教えてください。

ゴリけん 「本当は“Vol.10”を出す予定だったんですよ」

斉藤 「今年は記念すべき“ゴリパラ10周年イヤー”で。DVDは10巻を出して、日奈久でイベントをやり、全国から5000人のキッズを集める“全国キッズ化計画”っていうのが、コロナで全てなくなりまして。でも何かもがきたかったんです。今やれることの総力戦として出したのが9.5巻ですね。本編映像は『キャンプでカレーを作る』『(番組でいきつけにしていた)鹿児島の居酒屋・さえ幸』『ゴリさんがアスレチックをする』っていうキッズから見たいという要望があったものを凝縮して3本にギュッとまとめました」

ゴリけん 「そういった意味では、最高傑作と言っていいんじゃないかと思いますね」

矢野 「今までDVDは9本出てるけど、それを超えるってこと?(笑)」

ゴリけん 「前のやつはあんまり面白くなかったけん」

一同 爆笑

斉藤 「我々は過去を否定して、今を生きてるんで」

矢野 「目先の売り上げに食いつきすぎやろ(笑)。まぁ“最高”を毎回更新してるっていうね」

斉藤 「今の時代DVDを1万枚売るのがすごい奇跡らしいんですよ。今の1万枚は、昔で言う…200万枚くらいかな?」

矢野 「そこまではないって(笑)」

――10巻ではなくあえて“9.5巻”にしたのは、やはり“10周年”の時にとっているということですか?

斉藤 「そうですね。我々的に、10周年をずらしたんですよ。来年を10周年にしようって」

ゴリけん 「今年自体をなかったことにしようってなりました(笑)」

矢野 「“失われた2020”ですね」

(会見の司会・橋本真衣アナ) 「来年も難しかったら…」

3人 「再来年です(笑)」

――コロナ禍でも番組の企画には様々な工夫がされていてすごいなと思うのですが、皆さんがアイデアを出されているんですか?

斉藤 「コロナで色んな場所を回れないんですけど、我々は毎回来るオンエアに対して商品を提供しなきゃいけないということで、毎回血のにじむようなミーティングを重ねて…」

ゴリけん 「いや、彼はあまり何も考えてないですよ」

斉藤 「(笑)。僕はスポークスマンです! こう見えてゴリけんさんが結構アイデアを出しますね」

矢野 「ゴリさんのことは、官房長官だと思ってください(笑)」

ゴリけん 「僕も考えた上で失敗したなと思ったやつはありますよ。夏に放送した“ビーチクリーン”企画とか」

斉藤 「いいことをしておいしいお酒を飲もうという企画だったんですけど、SNSで『勝手に飲め』と言われました(笑)」

――今回の特典映像では、3人とも一つずつテーマを出しています。その特典映像について詳しく教えてください。

斉藤 「今回は特典映像のロケが海外でできない分、福岡県内で限界までやれることをやろうっていうことで、それぞれのしたいことを収録してます」

ゴリけん 「黄色の特典映像は僕なんですが、息子がカブトムシを見たことないと言っていたので、カブトムシを捕まえにいきました」

斉藤 「それに我々が付き合うという(笑)。ただ、パラシュート部隊は2人とも“自然”と“虫”が嫌いなんですよ」

矢野 「最初は和やかでよかったんですけど。徐々に“人間味”というか、嫌な部分が出てきますよね。そして青には、僕と斉藤のゴルフ対決が収録されています」

斉藤 「スコア120くらいの二人が対決するんで、見ている方は全然楽しくないと思うんですけど。ゴルフって人間性出るなって」

ゴリけん 「今回の矢野君はなー。ちょっと現場の空気がギスギスしたな」

斉藤 「これを見た人は、100%矢野のことを嫌いになると思います」

ゴリけん 「“矢野”という映画見たようでした。最後ゾンビ殺したかな?と思ったらラストのシーンで手が出てくるみたいな後味の悪いやつ(笑)」

斉藤 「ホラーやサスペンスの類いですよね。人の狂気や落ちていく様がよく描かれています」

矢野 「正直…青に関しては、特典映像は見てほしくないですね(笑)」

ゴリけん 「彼は炎上を恐れてるんですよ。今年彼ちょっと炎上したらしくて(笑)」

斉藤 「赤は、僕がレクサス(トヨタ自動車が手がける高級車ブランド)を買いに行くっていう内容なんですけど。コロナでイベントが中止になって、落ち込んで、悩んで悩んで悩みぬいた結果…出たのがレクサスだったんです」

矢野 「その方程式は分かんないんだけどね」

斉藤 「金持ちでもない地方芸人が、レクサスを買えるのかどうなのかというドキュメントですね。お金持ちじゃない人が、レクサス買いに行ったら…っていうHOW TOにもなってます(笑)」

矢野 「いや、だからお金ない人はレクサス買わないのよ(笑)」

ゴリけん 「レクサスの中でそういう企画を行う許可みたいなのがおりたのも初めてらしいんですよ。レクサスの店内で“買う”みたいな企画ってなかったらしくて」

斉藤 「罰ゲームで買うようなものではないということですよね」

矢野 「早い話が、買い物に俺たちがついて行ったっていうだけよね(笑)」

――最後に、今年は新型コロナで激動の1年だったと思うんですが、今年の総括と来年に向けての意気込みをおひとりずつお願いします。

矢野 「今年ね。3人でそれぞれの家族と一緒にハワイに旅行っていうのからスタートしたんですよ。で、最高の年明けから、コロナでイベントも軒並み中止っていう。天国と地獄を1年で味わったっていう年でした(笑)。来年はイベントをお客さんの前でやりたいですね。イベントは絶対です」

ゴリけん 「僕はね、ゴリパラ10周年を故郷の日奈久で行うっていう時に、コロナでしたから。念願のイベントだったんですけどね。『八代よかとこ大使』も就任させていただいたので、来年はどんどん故郷PRをしていきたいですね。塩トマトとかおいしいんですよ」

斉藤 「ゴリさん。今日DVDのPRに来たわけで、塩トマトのPRに来たわけじゃないのよ(笑)」

矢野 「俺たち“ふくおかファンクラブアンバサダー”(2020年9月に任命)よ?(笑)」

ゴリけん 「いや塩トマトも推していきたいから…(笑)。もちろん福岡の魅力もね、ばんばんお伝えしていきたいですね。……八代っていうのは、ショウガも有名なんですよ」

矢野 「いや、もういいんだよ(笑)」

斉藤 「知らねえよ(笑)」

ゴリけん 「ゴリパラをきっかけに福岡、そして九州に来てもらえるようになればいいですね」

斉藤 「僕は…今年はイベントもできず、収録もできず。僕らもキッズの皆さんもストレスのたまった1年だったと思います。来年は今年できなかったこと全て…たまった分を全て放出するような1年にしたいと思っていますんで。やれることはイベント、DVD、なんならCD…全部やりたいと思っています」

ゴリけん 「イベントをね、オンラインでやろうかみたいな話は既に出てますから。前回はスタッフ総出でカラオケをして歌合戦をしましたけど、次は局のスタッフの皆さんと劇でもやりたいなと…(笑)」

斉藤 「次はお芝居ね。タレント呼ぶとお金かかるから(笑)。社員さんで(笑)」

今年も12月31日深夜0:45から「ゴリパラ見聞録 2021 Happy New Year 生放送SP」を放送(KTNテレビ長崎、KTS鹿児島テレビも同時ネット)。番組では、2021年の新企画を発表するらしい。こちらもお見逃しなく。

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