【ボクシング】井上尚弥がWOWOW収録に参加 来年の目標は「バンタム級4団体の王座統一」

井上尚弥(中央)が「WOWOWエキサイトマッチ『年末総集編』」の収録に参加(WOWOW提供)

ボクシングWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(27=大橋)が、「WOWOWエキサイトマッチ『年末総集編』」(28日午後9時~WOWOWライブで放送)の収録に参加し、現在の心境を語った。

今年は4月にWBOバンタム級王者のジョンリエル・カシメロ(31=フィリピン)と統一戦を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。その後、米べネバダ州ラスベガスでジェイソン・マロニー(29=オーストラリア)と防衛戦を行い、7回KO勝ちを収めた。

今年はコロナ禍で思うように試合をこなせなかったが、井上は「こういう状況なので試合をすることができない選手もたくさんいた中、結果的に今年も試合はできたし、運が良かったと思います。マロニー戦の試合で入場するとき、それを実感しました。試合の実現のために力を貸してくれた人たちに感謝しています」と語った。

今年唯一の試合となったマロニー戦のKO勝利で大きなインパクトを残した。「倒したパンチは自分でも良かったと思います」と自画自賛した。その上で「ラスベガスでインパクトを残す倒し方をして勝ったことですね。あのままダラダラ判定で勝つのではなく、倒しきれたことは大きな収穫だと思います」と収穫を挙げた。

2021年に向けては「バンタム級4団体の王座統一です」と目標を掲げた。相手については「カシメロか(WBC休養王者のノルディーヌ・)ウバーリ(34=フランス)。ベルトを持っている選手と戦いたいです」と熱望した。

この目標を達成した後には、スーパー・バンタム級に挙げての4階級制覇を視野に入れる。「階級を上げたときにどんなボクシングをするのか、自分でも興味があるんです」と語った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社