【JRA】年間売り上げ9年連続前年超え…中村均氏はコロナ禍の〝3効〟と分析

盛り上がった有馬記念。コロナ禍でもJRAの年間売り上げは前年超えを達成した。

27日をもって今年度のJRAの開催は終了。総売上げ(売得金)は2兆9834億5587万2000円で前年比103・5%と、9年連続で前年超えを達成した。コロナ禍で多くの業界が苦しむ中、異例ともいえる数字だ。

この数字について本紙競馬評論家の中村均元調教師会会長は「普通に頑張っても前年比プラスというのは簡単じゃない。それをこのコロナ禍の中でやったというのだから大したもの」と絶賛。

その要因に関しては「やはり、この時代に、自粛できて、楽しめて、なおかつ国庫納付金という形で社会貢献できる、という3つの効果〝3効〟が大きかったんじゃないかな。おそらく映画鑑賞とかコンサート観戦とか、ほかの趣味を持っていた人も、それができなくて競馬に趣味を求めたというのもあるのかもしれない。それに今年は無敗の3冠馬が牡牝ともに誕生して、アーモンドアイがGⅠ・9勝するなどレース自体の質も非常に高かった。いろんな要素がかみ合った結果だろう」と分析した。

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