蝶野正洋「トランプVSバイデン、毎年やれば新しいエンターテインメントを確立できるよ」

蝶野正洋

いろいろありすぎた激動の2020年も残すところ、あとわずか。プロレスラーの〝黒のカリスマ〟蝶野正洋(57)がそんな今年の出来事をブッタ斬ります。第2回は海の向こうだけでなく、日本でも大騒ぎになったあの話題です。

【蝶野正洋2020年を斬る(2)】オスッ、蝶野だ。東京オリンピックが中止になった今年、コロナと並んで最も世界で注目されたのは、米国の大統領選挙だろう。立候補した共和党の(ドナルド)トランプと民主党の(ジョー)バイデン。やっぱりと言うか、こじれにこじれたな。どちらが勝っても支援者は納得いかないから、抗議活動も起きるし。前回の選挙も国が真っ二つに分かれ、今回も同じ。アメリカの分断は決定的になった。

よく陰謀説とか黒幕がいるなんて話が出て、トランプばかりが悪人みたいに言われてたけど、バイデン・スキャンダルもあったのに、あまりメディアがタッチしなかったな。バイデンが大統領になったところで、まだネタは出てきそうだから政治寿命は短いんじゃないか。(民主党のカマラ)ハリス副大統領候補に持っていくための筋書きのようにも見えるよ。

あと、トランプが選挙前に新型コロナに感染したのは、プロレス好きのトランプらしいなと思ったよ(笑い)。コロナにかかったのを利用して「自分がかかって初めて気持ちがわかった。国民に不安を持たせちゃいけない」とか言って、大統領選も一発逆転狙ったんだろうね。結果的には逆効果だったかもしれないけど。

まぁ、結局は悪人同士の選挙。討論会でも政策の話よりののしりあいのケンカだったけど、ここでもヒールVSヒールでプロレスを演出して、視聴率稼いじゃったし、過去最高レベルの投票率を記録しちゃったんだから。

いっそのこと、メジャーリーグのア・リーグ、ナ・リーグみたいに民主党、共和党で毎年ワールドシリーズ選挙みたいな感じでお祭り騒ぎにしたらどうだ。毎年変わるんだったら支援者も文句言わねえだろ。新しいエンターテインメントの確立だよ。

それじゃ、今回はここまで。ガーーッデムッ! アイアム・チョーノ! =続く=

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