【プロ野球大将】野村氏 多大な功績を残し天国へ

おしどり夫婦だった野村さんと沙知代夫人

【プロ野球大将 特別功労賞:野村克也氏】愛妻の沙知代さんに先立たれてから約2年2か月、選手として監督としてプロ野球界に多大な功績を残したノムさんが天国へと旅立った。現役時代の1965年に戦後初の3冠王に輝き、8年連続を含む9度の本塁打王に打点王7度、MVP5度など多くのタイトルを獲得。指導者としても兼任監督として73年に南海でリーグ優勝したほか、ヤクルトを4度のリーグ優勝と3度の日本一に導いた。

そして何より、ノムさんは本紙を含めて多くの記者を育てたことでも知られる。試合前のベンチでの「ボヤキ」は野球の知識や人生観を磨く貴重な講義であり、紙面を彩るネタにもなった。楽天監督時代に好評を博した「ノムさんのボヤ記」は没後に東スポWebで復刻され、今もファンに愛されている。その教えが色あせることはない。

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