川崎市は25日、昨秋の台風19号で浸水被害があった5カ所の排水樋管について、水位計や監視カメラなどで得られた情報の公開を市ホームページ(HP)で始めた。災害時の市民の情報判断に生かしてもらう狙い。
情報が公開される排水樋管は、中原区の2カ所(山王、宮内)と、高津区の3カ所(諏訪、二子、宇奈根)。市は6月末までに、内水位計と外水位計、流速・流向計、監視カメラを設置。情報は、市上下水道局のHPに「排水樋管情報」として掲載されている。
排水樋管は、堤防内の内水を河川に排出するため、堤防を貫通して設置される水路。台風19号では、大雨で多摩川の水位が大幅に上昇し、河川の水が樋管から下水道を通じて、地盤が低い排水樋管周辺であふれた。