ニークロに関する「11個の驚くべき事実」 MLB公式サイトが紹介

殿堂入りのナックルボーラー、フィル・ニークロががんとの闘いの末、81歳でこの世を去った。ブレーブス、ヤンキース、インディアンス、ブルージェイズで合計24シーズンにわたって活躍し、通算318勝、最多勝2回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回、オールスター・ゲーム選出5回、ゴールドグラブ賞5回など輝かしい実績を残し、1997年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたニークロ。そのキャリアの「11個の驚くべき事実」をメジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスが紹介している。

【1】40歳以降の1977投球回は歴代最多(次点はジャック・クインの1566投球回)。また、40歳以降の121勝も歴代最多(次点はジェイミー・モイヤーの105勝。100勝以上は2人だけ)。

【2】通算5404投球回はサイ・ヤング、パッド・ガルビン、ウォルター・ジョンソンに次ぐ歴代4位。1900年以降の近代野球でデビューした投手ではジョンソンに次ぐ2位。1920年以降のライブボール時代にデビューした投手では1位。

【3】イニングを稼いだだけでなく、投球内容もハイレベル。24年間で通算防御率3.35をマークし、投手としての通算WAR(Baseball-Reference版)は97.0で歴代11位にランクイン。

【4】シーズン300投球回を4度記録(1974年、1977~79年)。シーズン300投球回は1980年のスティーブ・カールトンを最後に現れていない。2年連続で300投球回を記録したのはニークロが最後。

【5】投球回数の多さは完投の多さによるもの。通算245完投のうち、38~40歳の3シーズン(1977~79年)で65完投を記録。3年連続20完投以上はニークロが最後。

【6】40歳以降に104完投を記録。これはヤング(178完投)とウォーレン・スパーン(114完投)に次ぐ歴代3位。

【7】通算3342奪三振は歴代11位。通算3000奪三振を達成しているのは歴代18人だけ。また、300勝&3000奪三振は歴代10人だけ。

【8】1979年はリーグ最多タイの21勝とメジャー最多の20敗を記録。1900年以降の近代野球でリーグ最多勝&最多敗戦は後にも先にもニークロだけ。また、この年のブレーブスは地区最下位だったが、最下位チームでの20勝は歴代9人だけ。シーズン40先発以上はこの年のニークロが最後。

【9】1973年8月5日のパドレス戦でノーヒッターを達成。また、1985年のレギュラーシーズン最終戦で完封し、通算300勝を達成したが、「ナックルボールなしでも勝てることを証明する」ために最後の1球までナックルボールを投げなかった。

【10】弟のジョーは通算221勝を記録。兄弟合計の539勝はメジャー記録。

【11】ブレーブスで記録した通算740登板は球団記録。2912奪三振はジョン・スモルツに次ぐ球団2位。268勝はスパーンとキッド・ニコルズに次ぐ球団3位。

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