【米男子ツアー】2021年の活躍が期待される〝華の19年組〟の面々

モリカワは8月の全米プロで初出場初V(ロイター)

日本の女子ゴルフは「黄金世代」「プラチナ世代」の若い選手らが2020年に勢いを見せつけたが、21年の米男子ツアーは「クラス・オブ・2019」と呼ばれる選手たちの活躍が期待がされている。

新型コロナウイルスの影響で約3か月の中断があった20年の米男子ツアー。再開後の8月に行われたメジャーの「全米プロ」に初出場で優勝したのがコリン・モリカワ(23=米国)だった。名門カリフォルニア大バークレー校を19年に卒業。プロ転向すると、同年7月の「バラクーダ選手権」で初優勝した。

身長176センチの体格は大型化が進む米ツアーでは小柄にも見えるが、昨年7月の「ワークデー・チャリティー・オープン」ではプレーオフでジャスティン・トーマス(27=米国)を破る勝負強さを見せ、翌月のメジャー制覇につなげた。

そのモリカワが初Vを挙げた2試合前の「3Mオープン」で、ツアー4試合目での初優勝という快挙を達成したのがマシュー・ウルフ(21=米国)だ。一度見たら忘れられない独特のスイングフォームが特長。今季は初戦の「全米オープン」から2戦連続2位でフェデックスカップのランキングも9位。21年は近いうちに2勝目を挙げることが期待されている。

やはり同じ19年にプロ転向。20年2月の「プエルトリコ・オープン」で初優勝。新シーズンとなった12月の「マヤコバ・クラシック」で2勝目を挙げ、現在フェデックスカップのランクで堂々の3位につけているのがビクトル・ホブラン(23=ノルウェー)だ。

モリカワは5試合に出場して予選落ちが2度の結果になっているが、昨シーズンも調子を上げてきたのは年が明けてからだった。

米国などでは、大学卒業やプロ転向が同じ年の選手をまとめて「クラス・オブ〇〇(その年が入る)」と呼ぶ。日本流に言えば「華の19年組」に注目すると、米ツアーがより面白く見られそうだ。

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