小林よしのり氏 ロックダウン風潮に疑問「インフルエンザなら〝患者数〟だけで1日6万人」

小林よしのり氏

作家の小林よしのり氏が28日、公式ウェブサイト上のブログを更新。「ロックダウンしても効果がない」と題し、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に広がるステイホーム再加速の流れに一石を投じた。

小林氏は「ウイルスは国内に入れたらもう人間がコントロールすることはできない。ドイツはPCR検査を徹底的にやっていて、コロナ対策の優等生だと言われていた。それでも感染が拡大したので、ロックダウンもした。だが全然効き目がない。アメリカでもPCR検査数は膨大で、日本の比ではない。だが感染者数はうなぎ上りで、死者数は日本の100倍になっている」と指摘。「結局、インドやブラジルやスウェーデンのように、『自然免疫+抗体=集団免疫』でしか、感染は収まらない。いかに経済的な打撃を防ぐかしかないのだ」と主張した。

同氏は27日のブログでも「小学生の算数くらい役立てろ!」と題し、社会の〝巣ごもり反応〟への疑問を発射。「東京で1日の新コロの陽性者数が1000人になろうと、10000人になろうと、インフルエンザの一日の『感染者数』には遠く及ばないし、『患者数』だけでも全然およばない。冬場のインフルエンザなら、『患者数』だけで1日6万人にはなる」などと、例年のインフルエンザの流行を比較テーマに取り上げた。その上で「2009年の新型インフルエンザはワクチンができる1年前に特別扱いをやめ、5類感染症になったから、これが街のクリニックで対処できているのだ」と訴えていた。

感染者数の増大により、国の専門家や医師会団体を中心に〝医療崩壊〟の危機が叫ばれている一方、一部の医療関係者の間では「指定感染症レベル」が大きな問題として取りざたされ始めている。

今回の新型コロナウイルスは結核、ジフテリアなどと同等の「二類感染症」。「三類」のコレラ、チフス以上に分類されていることが、病床の圧迫や医師不足、現場の疲弊を招いているとの指摘も上がっており、インフルエンザと同等の「五類」に下げるべきとの声も上がっている。

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