変異型ウイルス対策 28日から新規入国停止

新型コロナウイルスの変異種が日本を含め、世界中で広がり続けています。

感染力がこれまでのウイルスの1.7倍とされている変異型ウイルスですが、日に日に感染が広がっています。現時点では、24の国と地域で変異種の感染者が確認されています。イギリスをはじめヨーロッパでは12カ国、アフリカは2カ国ですが、南アフリカではイギリスのものとは別の変異ウイルスが確認されています。そして、感染はアジア、中東、北米にも拡大していて、日本などではイギリスへの渡航歴がない人からも、変異型ウイルスが確認されています。

この感染拡大に、日本政府は12月28日から1月末まで、全世界からの外国人の新規入国を停止しました。菅総理は「先手先手の対応だ」としましたが、東京都の小池知事は、「少し遅かったかもしれないが、明確にストップしていることは極めて重要」と話しています。

一方、新規入国の停止について心配な点もあります。変異型ウイルスが確認されているシンガポールと韓国も含む、11の国と地域に関してはビジネス関係者らの往来を引き続き認めています。政府の対策について、ジャーナリストの鈴木哲夫さんは「海外との交流を早く開きすぎたのではないか」とコメントしました。

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