ダルビッシュがパドレスへ移籍 7選手が絡む大型トレード

「打倒・ドジャース」に向けて積極的な補強を進めるパドレスにまた1人、大きな戦力が加わった。今季メジャー最多タイの8勝を挙げ、サイ・ヤング賞投票2位となったダルビッシュ有だ。パドレスは日本時間12月28日にレイズからブレイク・スネルを獲得するトレードで合意したばかりだが、それから一夜明け、カブスからダルビッシュを獲得するトレードでも合意。カブスから2人、パドレスから5人、合計7人の選手が絡む大型トレードとなった。

カブスからパドレスへ移籍するのはダルビッシュと専属捕手のビクトル・カラティーニの2人。ダルビッシュはカブスとの6年契約があと3年残っており、パドレスは2023年までダルビッシュを保有することができる。スネルとディネルソン・ラメットもダルビッシュ同様、あと3年保有できるため、少なくとも2023年までの3年間は強力な先発3本柱を擁して戦える。これに加え、2022年シーズンにはトミー・ジョン手術のリハビリを終えたマイク・クレビンジャーも戻ってくる。

パドレスからカブスへ移籍するのは、今季ダルビッシュに次いでリーグ2位タイとなる7勝を挙げたザック・デービースと有望株4人の合計5人であることが報じられている。有望株4人はメジャーリーグ公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで11位のレヒナルド・プレシアード(17歳の遊撃手)、13位のオーウェン・ケイシー(18歳の外野手・2020年ドラフト2巡目指名)、15位のイスマエル・メナ(18歳の外野手)、16位のジェイソン・サンタナ(20歳の遊撃手)という顔ぶれ。パドレスはランキング上位10選手の放出を回避した。

なお、メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、直近3シーズン以内にサイ・ヤング賞投票2位以内に入った2投手を1球団が同一オフシーズンに獲得するのは史上初のことだという。2018年サイ・ヤング賞のスネル、2020年サイ・ヤング賞投票2位のダルビッシュが加わり、パドレスは「打倒・ドジャース」を実現させる態勢が整ったと言えそうだ。

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