初カド番の朝乃山が大みそかの「RIZIN.26」に大注目

朝乃山

大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)に初のカド番で臨む大関朝乃山(26=高砂)が29日、稽古納めとなり、都内の部屋で基礎運動、ぶつかり稽古などで汗を流した。

激動の2020年について「1月は近大の先輩、徳勝龍関(34=木瀬)が優勝して。その優勝が刺激となり、3月では自分が、数字は届かなかったけど、大関に上げてもらえて、一つの目標が達成でき、うれしかった。5月場所が中止となり、7月、9月は大関2場所目で自分の相撲を取り切ったけど、結果がうまくついてこなかった。11月場所は(右肩の負傷で)休場と。最後の最後で悔しい結果で終わりました」と振り返った。

来年3日から稽古を再開するが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって地元の富山には帰省しない。その上、原則「外出禁止」とあって部屋でリラックスする予定だが、大みそかに開催される総合格闘技大会「RIZIN.26」(埼玉スーパーアリーナ)を楽しみにしているという。「9月に元貴ノ富士のスダリオ剛(23)がちょうど、やってて〝面白いな〟と思った。今回も結構豪華じゃないですか」と大注目している。

朝乃山は「スダリオさんも気になるけど、朝倉兄弟、那須川天心、皇治さん、シバターも知っているんで。相手のXが気になる」とカードもチェック済み。注目試合については「(スダリオと対戦する)ミノワマンは知らないですけど、周りに聞くと結構強かったって言うし…」とし「(朝倉と戦う)堀口さんは1回負けているらしいですね。朝倉さんが勝つんじゃないですか」。その上で「将来の格闘技参戦に興味は?」と聞かれると「いやいやいや、無理ですね」と否定した。

2021年は優勝と横綱昇進が目標となる。大関は「優勝しないと綱取りは出てこない。そこが第1条件」とし「あまり深く考えず(結果は)あとから付いてくると思いますので。あまり騒がないようにお願いします」とし、来年も自然体で挑む構えだ。

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