在宅時間が増える冬に電気代を下げる方法、エアコン以外でも安く温めるには?

例年であれば、帰省したり、旅行に行ったりと、アクティブに出かけている人も、この冬は在宅時間が増えそうです。家で過ごす時間が長くなると、気になるのが光熱費。特に「電気代」が高くなっていると感じている人も多いでしょう。

そこで今回は、「電気代」を下げる方法について、3つお伝えします。


努力の積み重ねは続かない!ぜひ「仕組み」を取り入れよう

以前は、電気代を減らすというと「主電源を切る」「コンセントを使うたびに抜く」といった地道な方法が一般的でしたが、最近は、電気代をさげるさまざまな「仕組み」があります。
「仕組み」なら、一度取り入れてしまえば、それほど労力かかりません。家族に「もう! ちゃんと電源消してよ!」なんて声を荒げることもなく、穏やかに過ごすことができるでしょう。
できることから取り入れていってくださいね。

エアコン以外でも、安く温める方法を取り入れる

在宅時間が長くなる場合に、朝から晩までエアコンをつけていると、大きな電気代につながっている可能性大。どれくらいの消費電力のタイプか、またどれくらい冷えている部屋を何度まで上げるかにもよりますが、あるメーカーのエアコンで11~14畳向けのタイプなら、1時間あたり約3円~37円程度だそう。エアコンは、部屋全体を長時間温めたいというケースには向いていますが、部屋にずっと一人でいる場合は、少々もったいないと感じることもありますよね。

在宅勤務中に、筆者が個人的におすすめなのは、電気ひざ掛け毛布です。種類にもよりますが1時間あたりの電気代は1~1.5円程度とエアコンよりも格安。エアコンをつけると部屋が乾燥してしまいがちですが、その心配もありません。また、お腹から下だけ温めることになり、頭は涼しい状態。眠くなることを防げて、仕事がはかどります。

さらに、家にいる時間が長い場合は、肌につける衣類にも注目です。ユニクロの「ヒートテック」シリーズの極暖や超極暖を上下で購入した方もいらっしゃるでしょうか。無印良品の「綿であったかインナー」シリーズも肌触りがよく人気ですし、ワコールの「冬のあったかインナー」シリーズなども、さすがインナーを中心とした老舗ブランドならではの機能性の高さを感じます。

靴下で有名な岡本株式会社によると、テレワーク時の足のお悩み対策として注目が集まり、「靴下サプリ」シリーズの販売数量が前年比1.2倍に増加したそう(2019年と2020年の8月~10月販売数比較)。ちなみに筆者は「靴下サプリ まるでこたつソックス」や「靴下サプリ す~っとおやすみ ぬくもりソックス」を持っていますが、その名の通り足もとがポカポカとしたり、寝る際に足もとを温めたりできて、暖房費の節約につながっていると感じます。

もちろん、冷え込む日や寒冷地などでは、我慢してエアコンをつけずに身体が冷えきってしまうことや、入浴前後の寒暖差によるヒートショックなどには十分お気をつけてください。健康第一で、心地のいい方法を試してみましょう。

家電の買い替えの際に「省エネ家電」を選ぶ

家にいる時間が長いため、家電を買い替えるという話もよく聞きます。実は家電を買い替える際に「省エネ家電」を意識して選ぶことで、その後のランニングコストが抑えられます。

環境省のサイトによると、「省エネ家電」に買い換えると、以下のように電気代の削減効果があるのだそう。
●テレビ…8年前と比べて、-32%
(2010年の32V型液晶テレビと2018年の32V型液晶テレビの比較)
●電気冷蔵庫…10年前と比べて、-43%
(定格内容積401~450Lの10年前冷蔵庫と最新冷蔵庫の比較)
●照明器具…電球をLEDに替えると、-85%
(ほぼ同じ明るさの一般電球と電球型LEDランプとの比較)
●エアコン…10年前と比べて、-4%
(冷暖房兼用・壁掛け形・冷房能力2.8Kwクラス、省エネルギー型の代表機種の単純平均値)
●温水洗浄便座…10年前と比べて、-33%
(2008年の製品と最新の製品の年間消費電力量の比較)(瞬間式)。節電機能をしようした場合)

省エネ家電に切り替える際には、環境省の省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」のサイトをチェックするのもおすすめ。使用中の製品と購入予定の製品の情報を入力することで、電気代などの比較ができるツールがありますので、ぜひ試してみてください。

安い「電力会社」に切り替える

以前の記事でもお伝えしましたが、「電力会社」を切り替えることで、電気代が大きく削減できるはずです。

「電力会社を切り替える」というと、かなり大掛かりなイメージを持つ方も多いですが、実はネットだけで完結することも可能。

「エネチェンジ」などの比較サイトで、今の自分が使っている電力会社や世帯人数、契約アンペア数、電気代などの情報を入れると、おすすめの電力会社がずらっと出てきます。聞いたことがない名前の電力会社など、新しい会社でも、送電設備等は地域の大手電力会社のものを借りているので、「電気代が安いから、ときどき停電する」なんていうことは基本的にはありません。

年間で1万円程度安くなるケースも多いので、ぜひ一度入力して、確認してみてください。

以上、例年よりさらに電気代が上がりそうな今年の冬に向けて、今からできる削減対策を3つお伝えしました。家族と一緒に住んでいる方は、家族全員の協力があると、さらに効果大。さりげなく話題に出して、電気代セーブを進められるとよいですね。

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