「丑年、一歩一歩前に」煤祓い神事 一年清める 長崎・諏訪神社

本殿を清める神職=長崎市、諏訪神社

 長崎市上西山町の諏訪神社で29日、「忌(いみ)竹」と呼ばれるササ竹で、今年社殿に積もったすすをはらい清める「煤祓(すすはら)い」神事があった。
 池田剛康宮司は新型コロナウイルスの影響で「長崎くんち(の奉納踊り)が中止になり非常に心が痛んだ」と今年を振り返り、「来年は丑(うし)年。一歩一歩前に進み、コロナを克服しより良い世の中になってほしい」と願った。
 池田宮司が祝詞をささげ巫女(みこ)2人が神楽を舞った後、宮司ら神職4人が長さ約4メートルの忌竹で本殿と拝殿の天井や壁をはらい清めた。
 同神社では初詣の混雑を緩和するため、今月1日から正月縁起物の授与を開始し、20日以降の参拝客は平日も多いという。例年約20万人の参拝客を見込んでいる正月三が日は、奉納行事などを中止するほか帰省客も減るとみられ、人出は3、4割減少する見込み。7日の七草がゆの振る舞いも中止する。

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