【新型コロナ】29日の神奈川 過去最多8人死亡、新たに395人感染

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で29日、8人の死亡と10歳未満~90代の男女395人の感染が新たに確認された。1日当たりの死者数はこれまでの6人を上回り、過去最多を更新。28日時点の入院患者数(585人)と宿泊施設や自宅での療養者数(2423人)も過去最多となった。395人のうち252人が感染経路不明。

 死亡が報告されたのは、横浜市で100歳代の女性、90代男性、80代女性、50代男性の計4人。川崎市で80代男性と90代女性、30代女性の計3人。横須賀市で80代女性の1人。

 横浜市によると、100歳代の女性はクラスター(感染者集団)が起きた元気会横浜病院(同市緑区)に入院しており、胃がんなどの基礎疾患があった。同病院の死亡者は5人となった。川崎市の30代女性も基礎疾患があったという。

 一方、相模原市では相模原協同病院(同市緑区)で新たなクラスターが発生。27日に発熱の症状があった30代男性医師2人が陽性と判明し、接触があった職員を検査して別の医師ら6人の陽性が確認された。

 すでにクラスターが確認されている施設などでも新たな感染者が相次ぎ、横浜市の食品関係工場は33人、元気会横浜病院は49人、大学運動部は29人に増加。茅ケ崎市の高齢者施設の感染者は33人となった。

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