【ノア・杉浦軍興行】杉浦貴50歳まだまだ「通過点」 45分超の激戦制しデビュー20周年に花

鬼気迫る表情でマサ北宮にヒザを入れる杉浦(右)

東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」で、桜庭和志(51)と最優秀タッグ賞を受賞したノアの杉浦貴(50)が、29日の杉浦軍興行(後楽園ホール)でデビュー20周年記念試合に出場した。

7対7イリミネーションマッチで「杉浦軍」(杉浦、桜庭和志、ケンドー・カシン、NOSAWA論外、カズ・ハヤシ、村上和成、中村大介)は、反体制派集団「金剛」(拳王、中嶋勝彦、マサ北宮、征矢学、タダスケ、覇王、仁王)と対戦。

両軍が激しい攻防を繰り広げた結果、34分過ぎには北宮、征矢を相手に1対2の数的不利な状況を強いられた。それでも意表を突くフランケンシュタイナーで征矢を沈めると、残る北宮と肉弾戦へ。

放った北宮が額から流血するほどの強烈な頭突きを食らいながらも、最後はランニングニー2発から必殺の五輪予選弾がズバリ。杉浦軍の1人残しで45分10秒のロングバトルを制した。

試合後は杉浦軍のメンバーをリングに呼び出し、既に会場を出ていたカシンを除く8選手が集結。「軍団構成員の皆様、どうもありがとうございました」とメンバーに感謝の言葉を述べた。

さらに「29歳で公務員を辞めてわがままでこの世界に入り、ノアで20年やってきた。ノアのリングで20年を迎えられたことをうれしく思います」とファンにあいさつ。その直後「そして今日、突然なんですが…、僕はこの日を持ってプロレスを…引退する!ことはないですが、来年もまたよろしくお願いします!」と口にし、会場をどよめかせる場面もあった。

バックステージでは「21年目だろうがいつも通りやるだけ。通過点なんで。またシングルのGHCベルトを狙いたいし、軍団としてはベルト総取り」と2021年の目標を掲げ、メモリアル大会を締めくくった。

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