【ノア・杉浦軍興行】野獣・藤田和之 再び王者・潮﨑豪とにらみ合い…なぜか相棒・鈴木秀樹にビンタ

稲村(右)を攻める藤田をカットする潮崎(左)

ノア・杉浦軍興行(29日・後楽園ホール)で、野獣・藤田和之(50)がGHCヘビー級王者の潮﨑豪(38)と9か月ぶりにリングで再会した。

セミのタッグ戦で鈴木秀樹(40)と組み、潮﨑、稲村愛輝(28)組と激突。潮﨑とは無観客で行われた3月29日のGHC戦(後楽園)で対戦し、31分のにらみ合いを展開した末に敗れた因縁がある。

先発を買って出た2人だったが、今回もにらみ合ったまま微動だにしない。セコンドの鈴木が促しても動かず、観客の拍手が起きる中で時間だけが過ぎていく。5分が経過し、たまらず鈴木がタッチ。稲村も潮﨑から交代したが、それでも野獣と潮﨑はにらみ合ったままだった。

ようやく試合が動き出すと、野獣と潮﨑は激しい攻防を展開。GHC王者のチョップに対し、重いエルボーを叩き込んだ。最後は2人が場外で攻防を繰り広げる中、鈴木が稲村を沈めた。

試合後のバックステージで藤田は「9か月ぶりに潮﨑と対戦? 触っても分からねえよ。また戦いたいか? 機会があればね。俺は負けた方だから」と語った。

ところが、なぜか鈴木に対し「文句あるのか? あるなら言えよ!」と絡み始めると「かかってこい!」と特大のビンタを食らわせた。

「張り返せ!」と言われた鈴木もエルボーを返したが、藤田は「違うだろ! 張り手だろ!」と一喝。最後は握手を交わし「ありがとう。お前ほど頼れる後輩はいない」と満足そうな表情で控室に消えた。

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