神奈川県真鶴町真鶴の番場浦海岸で、景勝地の三ツ石と日の出の競演がこの時期だけ見られ、訪れた人たちを楽しませている。
冬至の21日、水平線が色づき始めた午前6時半ごろから、町民や観光客らが同海岸を訪れた。同55分ごろ、雲の間から朝日が現れ、三ツ石に掛けられたしめ縄の間からゆっくりと昇ると、訪れた人たちは美しい光景をじっくり眺め、写真を撮るなどしていた。
1月に東京都内から町内に移住してきた書店経営の中村竹夫さん(46)は長女(3)と妻と3人で訪れ、「この季節ならではの風景を、家族で見られて良かった」と目を細めた。
三ツ石は真鶴岬の先端にある三つの巨岩で、真鶴岬とともに「かながわの景勝50選」にも選ばれている。町によると、同海岸は年末年始にかけ、天候が良ければ三ツ石と日の出をともに望むことのできる「隠れた名所」になっている。
県営みさき駐車場から徒歩10分。今月31日午前10時から来年1月1日午後5時までは近くのケープ真鶴を年越しで通し営業する。問い合わせは、町産業観光課電話0465(68)1131。