広島・床田よ、ビッグマウスになれ! チーム内から〝5年目の進化〟求める声

〝謙虚な男〟広島・床田

広島・床田寛樹投手(25)にチーム内から〝ビッグマウス指令〟が出されている。

今季、先発として期待されながら5勝8敗、防御率4・93に終わった左腕は「自分を疑い過ぎたかなと思う。考え過ぎはよくないなと感じた」と分析。シーズン中は佐々岡監督からも弱気な姿勢について注意を受けることがあった。

チーム関係者も「ポテンシャルは一級品なのにそれをマウンドでなかなか出し切れない。あとは気持ちの強さだと思うんだけど…」と〝自信のなさ〟の克服がカギを握ると指摘。そこでビッグマウスのススメだ。「強気の発言をして自分にプレッシャーを掛けることも手かもしれない。大きな目標を掲げれば、やるしかなくなって強気になる」という。

昨年のオフには「プレミア12」に出場した侍ジャパンの予備登録メンバーに選ばれ、パスポートを提出することに…。普通ならば日の丸が視野に入ったことで大喜びとなりそうなものだが「すごい人の集まりじゃないですか。そんなところに僕みたいなやつが入っていいのかなと…」と周囲が驚くほど謙遜しまくりだったという。

そこまで謙遜するわけについて床田は「求めているものが高いのであまり達成感がない。まだ規定投球回も投げたことがないし、2桁も勝ったことがないので…」と話すが、マウンドに上がり、海千山千の打者を抑えるためには根拠のない自信が必要な時もある。勝負の5年目に向けて正直で人のいい男から強気の男へ進化といきたいところだ。

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