フィリーズがブルペン補強 三角トレードでアルバラード獲得

ブルペンの補強が急務となっているフィリーズが年の瀬に今オフ最初の補強を実現させた。フィリーズは日本時間12月30日、ドジャース、レイズとの三角トレードが成立したことを発表。フィリーズはレイズから救援左腕のホゼ・アルバラードを獲得し、ドジャースへ救援左腕のギャレット・クリービンジャーを放出した。また、レイズはドジャースから若手一塁手のディロン・ポールソンと後日指名選手1名を獲得している。

現在25歳のアルバラードは、メジャー2年目の2018年に70試合に登板して64イニングを投げ、1勝6敗8セーブ、31ホールド、防御率2.39、80奪三振の好成績をマーク。しかし、直近2シーズンは肘や肩の故障に悩まされており、2019年は35試合で防御率4.80、今季は9試合で防御率6.00に終わった。平均球速が90マイル台後半に達する2シームが大きな武器だが、制球は非常に不安定。フィリーズの戦力となるためには、健康に過ごすことと制球難を克服することの2つがポイントとなる。

ドジャースが獲得したクリービンジャーは26歳の救援左腕で、今年9月にメジャーデビュー。対戦した最初の打者であるロビンソン・カノー(メッツ)に本塁打を浴び、メジャーでの登板はこの1試合だけだった。マイナーでは通算140試合すべてにリリーフで登板し、通算防御率4.08、奪三振率12.01を記録している。

アルバラードを放出したレイズは、ポールソンと後日指名選手1名の合計2選手を獲得した。ポールソンは23歳の一塁手で、マイナー通算四球率15.9%という選球眼の良さが魅力。2019年はA級とA+級で合計117試合に出場して打率.243、16本塁打、64打点、出塁率.366、OPS.798をマークした。レイズはブレイク・スネルのトレードで獲得したルイス・パティーニョとフランシスコ・メヒアをロースターに追加するために枠を空ける必要があり、アルバラード放出に動いたと見られている。

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