ツインズがエンゼルスから放出のロブレスを獲得 1年200万ドル

ツインズは日本時間12月30日、エンゼルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕ハンセル・ロブレスと1年契約を結んだことを発表した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ロブレスの契約は1年200万ドル。また、「5アイウィットネス・ニュース」のダレン・ウルフソンによると、試合完了数に応じて最大50万ドルの出来高が設けられているようだ。今季は防御率10点台に終わったロブレスだが、クローザーを務めた2019年の姿を取り戻すことができれば大きな戦力となるだろう。

現在30歳のロブレスは、メッツ時代にセットアッパー、エンゼルス時代にクローザーとして活躍した実績があり、2019年は71試合に登板して72.2イニングを投げ、5勝1敗23セーブ、2ホールド、防御率2.48、75奪三振の好成績をマーク。ところが、今季は開幕からの4登板で10失点(自責点9)と打ち込まれ、その後も昨季のような安定したピッチングを取り戻せず、18試合に登板して0勝2敗1セーブ、防御率10.26という自己ワーストの成績に終わった。

速球の平均球速が昨季の97.2マイルから今季は95.4マイルまで低下しており、これには新型コロナウイルスの感染拡大により春季キャンプや夏季キャンプで例年とは異なる調整を強いられたことが影響していると見られる。ツインズのウェス・ジョンソン投手コーチは今季だけでも前田健太、マット・ウィスラー、ケイレブ・シールバーなどを急成長または復活させた実績があり、ロブレスの復活にも手腕を発揮することが期待されている。

ツインズは今オフ、タイラー・クリッパード、ウィスラー、トレバー・メイ、セルジオ・ロモなどブルペンから多くの主力投手が抜けており、実績のある救援投手がタイラー・ダフィーとテイラー・ロジャースの2人だけという状況に。ブルペンの補強が急務となっており、その第一弾としてクローザー経験のあるロブレスをチームに加えることに成功した。

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