ダルビッシュ&スネル加入のパドレス 最強ローテの「暫定1位」に

メジャーリーグでは2日連続でエース級の先発投手を含む大型トレードが成立した。しかも、エース級の先発投手2人を獲得したのは同じチーム。2018年サイ・ヤング賞のブレイク・スネルと2020年サイ・ヤング賞投票2位のダルビッシュ有がともにパドレスに加わることになったのだ。そんななか、メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは先発ローテーションのトップ10を選出。まだトレバー・バウアーら有力選手の所属チームが決まっていないものの、「暫定1位」にはパドレスが選出された。

パドレスは今年8月末のトレード期限にインディアンスからマイク・クレビンジャーを獲得。2020年サイ・ヤング賞投票4位のディネルソン・ラメットとの強力2本柱でポストシーズンを勝ち進む切り札になることが期待されたが、両者ともシーズン終盤に故障し、クレビンジャーはわずか1イニングしか投げられず、ラメットは登板なしに終わった。さらに、クレビンジャーはシーズン終了後にトミー・ジョン手術を受け、来季全休が確実に。そんなチーム事情がパドレスを大型補強へ駆り立てたというわけだ。

カストロビンスは「クレビンジャーは来季投げられないが、スネルとダルビッシュを獲得したことにより球界最高のローテーションとなった」と指摘。スネルとダルビッシュのほか、ラメット、クリス・パダック、エイドリアン・モレホン、マッケンジー・ゴア、ライアン・ウェザースらを擁するパドレス先発陣がデータサイト「FanGraphs」による予想WARでメジャー1位の数値を叩き出していることを根拠に挙げている。

ラメットは右肘の状態に不安を抱えており、パダック以下の若手投手はまだ発展途上だが、カストロビンスは「A・J・プレラーGMは実績のある2投手を獲得することでローテーションの安定性を増した」とプレラーが行った大型補強に高評価を与えた。ダルビッシュについては「2019年のオールスター・ゲーム以降に157.2イニングを投げ、防御率2.40、WHIP0.88を記録している」ことを紹介している。

ちなみに、2位はパドレスと熾烈な地区優勝争いを繰り広げることが予想されるドジャース。インディアンスが3位、ナショナルズが4位、ブレーブスが5位にランクインした。

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