【箱根駅伝】青学、東海、駒大の3強中心も侮れないダークホース 青学・原監督が警戒する明治

今年は青学が圧勝したが…

第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。

今大会は、新型コロナウイルス感染症対策を施した上で開催。例年と異なり、沿道からの声援がないレースとなる。そんな中でも〝3強〟が軸になることは間違いなさそうだ。

2年連続6度目の優勝を目指す青山学院大は、岸本大紀(2年)を欠いているものの、選手層の厚さはダントツ。1区吉田圭太(4年)、5区竹石尚人(4年)などの経験豊富なメンバーだけでなく、スーパールーキー・佐藤一世などの新戦力もそろえており、原晋監督(53)も「10人以外の11~14人目の選手層も非常にいいものがある」と自信をのぞかせている。

東海大は、3本柱・塩沢稀夕、名取燎太、西田壮志(いずれも4年)を中心に2年ぶりの王者奪還を狙っている。1学年上の黄金世代は今春に卒業したが、両角速監督(54)は「黄金世代が抜けても、今年に関しても遜色のない戦力をつくることができた」ときっぱり。順調な仕上がりぶりをアピールしている。

全日本大学駅伝(11月)の覇者・駒沢大は、往路がカギになってくる。大八木弘明監督(62)は「往路優勝したらそのままの流れで優勝したい」と話していることから、2区を任されたエース・田沢廉(2年)の走りが流れを大きく左右しそうだ。

前回の経験者8人が残る明治大は、安定感には定評があり、青山学院大の原監督も警戒するほどの戦力を誇っている。東洋大は、数々のドラマが生まれた5区を走る宮下隼人(3年)に注目。4区までで多少遅れをとったとしても、一発逆転の可能性を秘めている。他にも国学院大、帝京大等も虎視眈々と上位をうかがっている。

近年、高速化が進んでいる箱根駅伝。群雄割拠の戦いを制するのは果たしてどの大学だろうか――。

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