元阪神のタラスコがメッツの一塁ベースコーチに就任

メッツは日本時間12月31日、トニー・タラスコが一塁ベースコーチに就任することを発表した。現在50歳のタラスコは今季まで5年間パドレスの球団組織で外野守備と走塁のインストラクターを務めており、メッツでも一塁ベースコーチの役割に加えて外野守備と走塁の指導を担当すると見られる。メッツは昨季までAAA級で監督を務めていたトニー・デフランセスコが今季から一塁ベースコーチに就任していたが、デフランセスコはわずか1年で配置転換されることになった。

現役時代のタラスコは1993~94年にブレーブス、1995年にエクスポズ、1996~97年にオリオールズ、1998年にレッズ、1999年にヤンキースでプレーし、1995年は自己最多の126試合に出場して打率.249、14本塁打、40打点、24盗塁、OPS.733をマーク。1993年と1996年にはポストシーズンの舞台も経験した。

最も有名なのは1996年のヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズで右翼を守っていた際、デレク・ジーターの大飛球をキャッチしようとしたところ、ジェフリー・マイアーという12歳の少年がヤンキー・スタジアムのフェンスから乗り出してキャッチしてしまったシーン。この打球は本塁打と認定され、抗議するも判定は覆らなかった。

2000年は阪神タイガースに入団し、102試合に出場して打率.239、19本塁打、57打点、1盗塁、OPS.735を記録。2001年はメッツのマイナーでプレーし、メッツで60試合に出場した2002年が現役最後のシーズンとなった。数年後にナショナルズの球団組織で指導者としてのキャリアをスタート。2013年から3シーズンにわたって一塁ベースコーチを務めたあと、パドレスに移っていた。メジャーでコーチを務めるのは2015年以来6年ぶりとなる。

なお、デフランセスコは選手育成・スカウト部門のシニアアドバイザーとして球団に残る予定であることが発表されている。

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